政界と旧統一教会の問題 「接触」という視点での議論になるべきでない理由

数量政策学者の高橋洋一が8月24日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。政界と旧統一教会の問題について解説した。

都内で会見を行う世界平和統一家庭連合会長 田中富弘氏=2022年8月10日午後、東京都千代田区 写真提供:産経新聞社

立憲民主党・枝野氏も旧統一教会と接点

立憲民主党は8月23日、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と党所属議員の関係を調査した結果、新たに枝野幸男前代表ら7人が教団側と接点を持っていたと公表した。接点が確認された立民議員は計14人となった。

飯田)政界では旧統一教会の話になっていますけれども、昨日(23日)立憲民主党のなかでも接点のある議員が新たに7人見つかり、そのなかには枝野前代表の名前もあった。岡田さんは既に報じられています。

高橋)「旧統一教会側と“接触”したのは」と、新型コロナのような話ですね。濃厚接触者と一緒ではないですか。新型コロナもそうだけれど、濃厚接触者になった人が悪いわけでもないでしょう。

飯田)そうですね。

接触してはいけないということになると

高橋)接触しているというなら、マスコミはどうなのですか? 接触しているのでしょう。

飯田)会報誌のバックナンバーを調べる方がいらっしゃって、「どこどこの広告が出ているぞ」という話があります。

高橋)広告はたくさん出ていますし、キャンペーン記事などで持ち上げているものもあります。接触ということで議論したら、いまの方がマスコミは接触していると思いますが。

飯田)接触ということであれば。

政教分離

高橋)だから一定のルールが必要だと思うのです。政教分離ということです。政教分離の考えはどこの国にもあります。でも、よく考えると宗教の方からすれば、どんな政党を支持しても自由なのです。政治家だって、どんな宗教に入ってもかまわない。

飯田)そうですね。

接触がダメならば支持者全員に「あなたの宗教は何ですか?」と聞かなければならない 〜内面の自由に反する

高橋)唯一決まりがあるのは、「国が特定の宗教を助成してはいけない」ということだけです。だから「接触がダメだ」と言ったら、政治家は事前に「あなたの宗教は何ですか?」と聞かなければならない。

飯田)支持者1人ひとりに聞かなければいけないことになる。

高橋)接触がダメだとして、その人がどういう人か確認するということは、「内面の自由」に反します。

飯田)憲法問題とバッティングしますよね。

高橋)だから聞いてはいけないのです。内面の自由は尊重しなければいけないから、「あなたの宗教は何ですか?」などと面接で聞いたらアウトです。

飯田)昔でもアウトですね。

霊感商法は違法だが、宗教の自由、内面の自由には触れられない

飯田)他方、霊感商法と呼ばれるような問題は、30年ほど前からありました。これに関しては、さまざまな法整備等々が進められてきた部分もある。

高橋)霊感商法に関しては宗教とは関係なく、消費者契約法の問題なのです。そこで違法行為をしていたらアウトです。宗教とは関係ない話で、消費者契約法で言えば取り消しができるのだけれども、その前は詐欺や公序良俗などの法的措置で対応していたわけです。

ルールをはっきりさせて対応しなければならない問題

高橋)それはそれで、違法行為をしていたらアウトです。違法の部分に関しては、法的に対応すればいいのです。宗教の自由、内面の自由があるので、そこに触れなければいけないような話はやめた方がいいと思います。

飯田)政教分離に関しても、フランスで行われている「ライシテ」と呼ばれるような、かなり厳格なことを日本もやるのかどうか。本来の議論としてはそこですよね。

高橋)立法論でそういうものはあり得ますが、かなり難しいですよね。

飯田)公共の場でスカーフを巻いてはいけないという事例も出てきて、「ここまでいくとやりすぎだろう」と意見がフランスのなかでも出ている。

高橋)要はルールをはっきり決めて対応しなければいけない問題だと思います。やはり内面の自由がいちばん重要ですから。

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