「いま行き詰まっている北朝鮮は、日本との対話チャンスをうかがっている」李相哲教授が拉致問題の現況を分析

朝鮮半島情勢に詳しい、龍谷大学・李相哲教授が9月21日(火)、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』に出演。新たな進展のない北朝鮮による日本人拉致問題について、北朝鮮は「対話のチャンスをうかがっている」と言及した。

2022年9月8日、最高人民会議(国会)第14期第7回会議の2日目会議で施政演説を行う金正恩朝鮮労働党総書記=平壌の万寿台議事堂(朝鮮中央通信=朝鮮通信)朝鮮通信/共同通信イメージズ

小泉純一郎首相(当時)が北朝鮮を訪問し、金正日総書記と初の日朝首脳会談を開催してから17日で20年を迎えた。当時、北朝鮮は拉致を認めて謝罪し、両国首脳は国交正常化を実現させるべく「日朝平壌宣言」に署名。その後は、2002年に5人の拉致被害者が帰国して以来、1人の帰国も実現していない。

16日には、北朝鮮で日朝交渉を担当する宋日昊(ソン・イルホ)大使が「拉致問題は全て解決済」、「日本側が平壌宣言を白紙の状態にした」と従来の北朝鮮側の主張を繰り返す談話を発表していた。

この動きに対し、辛坊が「宋日昊ってまだいるんだ。北朝鮮のなかでは意外と失脚せずに長くいますよね」と印象を語ると、李は「それがすごい意味がある」と返答。続けて「北朝鮮は、日本との交渉を反故にしたくないということが今回あらためてわかった」と述べた。20年という節目において「関心がなかったら無視する」ところを「過去に交渉にあたっていた人間をわざわざ出して談話を発表させたということは、何となく日本を気にしていて対話のチャンスをうかがっている」と分析。

「北朝鮮は今、行き詰まっている。中国も北朝鮮を垣間見る余裕はない。ロシアも国際的な影響力が落ちているなかで、北朝鮮は行き詰まったときは周辺を見渡し、攻撃できるポイントを探す。日本にアプローチしてみようかという状況」と推測した。

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