金正恩氏がベトナムへ列車で移動する本当の理由

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(2月25日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。金正恩氏が米朝首脳会談の行われるベトナムに、専用列車で移動する背景について解説した。

北朝鮮 金正恩 専用列車 電車 米朝首脳会談 第2回 ベトナム ハノイ 日韓 トランプ アメリカ

23日、ハノイでの第2回米朝首脳会談のため平壌駅を出発する際、朝鮮人民軍名誉儀仗(ぎじょう)隊を閲兵する金正恩朝鮮労働党委員長(中央)=2019年2月24日 写真提供:時事通信

金正恩朝鮮労働党委員長、専用列車でベトナムへ〜国内向けのアピール

金正恩北朝鮮国務委員長が、第2回米朝首脳会談が行われるベトナム・ハノイまで専用列車で向かった。飛行機を使用すれば3時間半で済むところを、列車では2日半前後かかる。

飯田)飛行機ではなく、列車で行くということですが。

須田)1つは、飛行機だとテロなどの恐れがあるということでしょうが、これで思い出すことがあります。オバマ前アメリカ大統領が、大統領選への出馬表明をするためにワシントンに向かうにあたって、列車を使ったパフォーマスをしたのですよ。
オバマ大統領はもともとイリノイ州のシカゴで弁護士事務所をやっていました。イリノイ州の都にスプリングフィールドがあります。ここはリンカーン大統領が弁護士事務所を開設して、そこで活動していた場所です。リンカーン大統領がそこからワシントンへ向かったという思い出の地で、リンカーン博物館もあるところです。そこでオバマ大統領はスプリングフィールドにまず行って、そこから列車でワシントン入りするというパフォーマンスを繰り広げたのです。つまり「私は第2のリンカーンだ」というところを示したのです。それを受けて米国の有権者は、圧倒的な熱狂を持ってワシントン入りするオバマ前大統領を迎え入れた。そういう流れがあります。我々が思っている以上に、このように過去の故事来歴に倣うということは、国民に訴求する力を持っているのですね。
金正恩氏も、かつておじいさんの金日成氏がベトナムに行くにあたって列車を利用した、そこに倣っているのではないですかね。これは国内向けの大きなアピールになっているのだと思います。

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2019年1月18日、北朝鮮の金英哲朝鮮労働党副委員長(右から4人目)と面会するトランプ米大統領(左端)[ホワイトハウスのスカビノ・ソーシャルメディア部長のツイッターより]=写真提供:時事通信

金正恩氏にとって大きな意味合いを持つ今回の会談

飯田)それだけ長い時間自分の国を留守にするということは、十分な政権基盤が無いとできないと指摘されています。自信があるということですか?

須田)自信もあるし、アメリカとの関係を改善して経済的にも豊かになって行く。いまの状況から抜け出すという国民の願い、ニーズもあるのだろうと思います。それを背負ってということですから、今回のハノイ入りは金正恩氏にとっても大きな意味合いがあるのだろうと思います。

飯田)須田さんがかねてからご指摘の通り、いまの金正恩政権はとにかく金なのだと。

須田)そうですね。

飯田)金の出しどころは、これまた日本が期待されてしまうのですか?

須田)日韓なのですね。そういう意味では日本はカードを持っているのですよ。経済カードを。

飯田)なるほど。

飯田浩司のOK! Cozy up!
FM93AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

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