「中国当局は、わざとデモを起こさせ、反政府分子をあぶり出そうとしているのではないか」辛坊治郎が持論を展開

キャスターの辛坊治郎が11月30日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。中国国内で広がる「ゼロコロナ」政策に対する抗議活動について、「当局は、わざとデモを起こさせ、反政府分子をあぶり出そうとしているのではないか」と持論を展開した。

北京市中心部で中国の厳格な新型コロナ対策に抗議する市民を警戒する大量の警官ら(共同) 撮影: 2022年11月28日未明 写真提供:共同通信社

中国各地で厳格な行動制限を伴う「ゼロコロナ」政策への抗議活動が広がる中、中国の新華社通信は29日、警察、司法を統括する共産党中央政法委員会トップの陳文清氏が、敵対勢力の取り締まりを指示したと報じた。また、イギリスのロイター通信によると、警察当局はデモ参加者に関する調査を始めているという。

辛坊)抗議活動がここまで広がってくると、習近平政権としてもさすがに抑えにかかろうとしているようですね。当局は「この程度では習体制はビクともしない」と思っているはずですが、そろそろ限界点を超え始めているので、抑え込もうとし始めたということでしょう。

一方で、インターネット環境は1989年の天安門事件当時に比べ、格段に進歩しています。中国のネット規制は確かに現在も厳しいです。下手をすると反スパイ法に引っ掛かって拘束されてしまう危険性もあります。しかし、現代では当局による検閲や監視を遮断し得るVPN(仮想私設網)を設定すれば、中国国内で海外からの情報を入手したり、逆に国内の情報を海外へ発信したりすることも可能です。それで今、中国国内で起きている抗議デモなどの映像が、ものすごい勢いで世界へ拡散されているんですよ。

こうしたネット環境の変化により、抗議デモは習政権が想像もつかないほど広がり始めています。それで、習政権は本気で抑え込もうという気になったのだと思います。ただ、それとは別に怖いことがあります。わざと抗議デモを起こさせることによって、当局に批判的な人物をあぶり出そうとしている恐れもあるという見方です。天安門事件を知らない世代には、当局がそこまでするとは気づかず、抗議デモに参加している人もいるかもしれません。当局にとっては、反政府分子をあぶり出す絶好のチャンスですよ。

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