ゴーン前会長4度目の逮捕へ〜なぜ検察は動いたか

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(4月4日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告に検察が任意同行をかけた背景について解説した。

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【ゴーン被告保釈】弁護士事務所を出るカルロス・ゴーン被告=2019年3月6日午後、東京都千代田区 写真提供:産経新聞社

カルロス・ゴーン被告、オマーン資金流用の疑いで任意同行、4度目逮捕へ

特別背任の罪などで起訴された日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告が、オマーンの販売代理店側に日産の資金を不正に支出し、一部を流用した疑いがあるとして、4月4日早朝、東京地検の係官が自宅に入った。逮捕されればこれで4回目となる。

飯田)一部報道で、ゴーン前会長を乗せたとみられる車がすでに検察庁の敷地内に入ったと。ここで取り調べを行って、固まり次第逮捕。すでに逮捕状を取っているという話もあります。

鈴木)任意同行で引っ張って行くときには証拠をすでに固めていて、あとは本人の自供だけ。もう連れて行ったらその日の夜に逮捕状を取って執行する、そういうことです。任意同行で連れて行かれたということは、これで身柄を取られる可能性が非常に高いということだけれども、どうも任意同行だという話になったときに「あー」と思ったことが1つあります。それは昨日(4月3日)の夜、ゴーンサイドが11日に記者会見をやるということをツイッターで発表しましたよね。

飯田)ツイッターでゴーン氏個人のものとみられるアカウントができて。

鈴木)これがきっかけだったと思うのです。東京地検特捜部は会見を絶対にやらせたくないのだと思います。いろいろな人から話を聞くと、今後ゴーン被告サイドと検察のものすごいバトルに入って行くと思うのです。
ゴーン被告が記者会見となると注目されます。メディアもトップニュースで伝える。会見をすれば、ゴーン被告サイドの言い分が初めて出る。そうすると世論は、「あぁそうか、そういうこともあるのかな」とかなり影響される可能性もあるわけです。だから、特捜部としては絶対に会見をやらせたくない。
それともう1つは、オマーンの販売代理店への不正送金ルートに関して。こことの捜査の協力関係ですよね。こういうものが整ったということなのでしょう。僕はやはり昨日、あの会見を11日にやると言ったところからバタバタと地検は「よし、きょうは身柄を取るぞ」とした、そんな気がします。

飯田)まずツイッターで書いて、そのあとにそれが報道された。その直後に読売新聞だけは書いていましたが、他の各紙も電子版などで追いかけるようにオマーンへの送金の件で、特別背任で逮捕へと一斉に書き出しました。身柄は8日くらいに取るのではないかとまで出ていましたが、一気に今朝、取った。

鈴木)これは検察側のプラスアルファの姿勢と見ていいと思います。「徹底してやるぞ」ということでしょう。でもそれは逆に言うと、ゴーン被告サイドが「こっちも徹底してやるぞ」という姿勢を見せて来ているわけですよね。無罪だということで。要するに日産との併合で起訴されていますけれど、裁判を分離しろということをゴーン被告サイドは主張しています。実は検察内部には今回で逮捕が4回目ですから、また身柄を取るということに対して、批判も出る可能性があるわけです。

飯田)一旦保釈したのに。

鈴木)追起訴のような形で、在宅でもいいのではないかという意見もあったそうです。けれどもそうではない、強気の姿勢を見せるのだということになって来た感じです。

飯田)ツイッターに書いたのは当然、弁護士サイドとも打ち合わせ済みだと思いますが、どうして11日、来週の木曜日に設定したのだろう。

鈴木)ある程度時間を置くことによって、関心が高まって行くことも理由の1つでしょう。

飯田)あと何日みたいな。

飯田浩司のOK! Cozy up!
FM93AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

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