塚田国交副大臣の“忖度”発言〜ケジメをつけなければ政治不信につながる

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(4月4日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。塚田国交副大臣の忖度発言について解説した。

政治 衆院内閣委員会で、自身の「忖度」発言について謝罪し、発言の撤回を表明する塚田一郎国交副相=2019年4月3日午後、国会・衆院第1委員室 写真提供:産経新聞社

塚田国土交通副大臣の忖度発言、野党が辞任要求で一致

野党6党派の国会対策委員長らは4月3日、国会内で会談し、道路の調査に関して便宜を図ったと受け取られかねない発言をした国土交通省の塚田一郎副大臣の辞任を要求する方針で一致した。塚田副大臣は1日に安倍総理と麻生副総理の地元の道路整備に関して「安倍総理と麻生副総理が言えないから私が忖度した」と発言していたが、2日にこれを撤回している。

塚田副大臣)事実は私が忖度をしたということはございませんし、安倍総理、麻生副総理の地元の案件だから特別な配慮をしたということはございません。従いまして私が申し上げたことは事実と反しますので、撤回をさせていただきました。

また安倍総理大臣は、塚田副大臣の罷免について次のように話している。

安倍総理)只今、本人も事実と異なる発言と認めており、そうした発言をしたことは問題であると考えています。すでに本人から撤回し、謝罪をしたところだと承知しておりますが、まずは本人からしっかりと説明すべきであり、そのことを肝に銘じて職責を果たしてもらいたいと考えています。

飯田)福岡県知事選の、自民党推薦の新顔候補の集会での発言。地元の北九州と山口の下関を結ぶ「下関北九州道路」についての話のなかで出て来ました。

鈴木)福岡にいましたから、その道路計画についてはよく知っていますよ。本州と九州を結ぶ大動脈、関門トンネルが先にできて、あと上の橋ですね。景色がいいのですよ、あそこは最高。だけど門司まで回り込まないといけないから、下関と北九州を結ぶ道路の整備計画が出て来ているわけです。

飯田)現状だと、地図を見ると迂回するような感じになりますね。

自民党新役員による初役員会に臨む(左端から)森山裕国対委員長、甘利明選対委員長、岸田文雄政調会長、二階俊博幹事長、安倍晋三総裁(首相)、加藤勝信総務会長ら=2018年10月2日、東京・永田町の同党本部 写真提供:時事通信

事実と違うことを言ったということは「嘘を言った」ことになる

鈴木)道路自体は西から東には向かっている。中心の小倉はもう見えているけれど直接行けない。本当に狭い、川みたいな海峡ですから、すぐに行けるフェリーはあるのですが。昔からその道路計画の話はありました。
今回の発言は選挙ですから、相手のことも罵るし、人の悪口も言うし、少し大げさに言うことはあります。けれども、質が悪い。
この2年くらいの政治、国会のテーマはまさに『忖度』だったわけです。それをジョークであろうが何であろうが、その言葉を使うということは、どういうことなのだろう。政権にしてみれば、やっと鎮火したところに「何で火を点けるのだ?」となります。
本人が言っているのは事実とは違う、興奮して、つまりは嘘を言ったということでしょう。副大臣が公で嘘を平気で言うこと自体が問題です。塚田さんがこれから何を言ったって「嘘ですか」という話になる。責任はものすごく大きい。これは厳しい対応をしないと、野党は当然、永遠に追及します。
これまで安倍政権で失言があっても、本人が「ごめんなさい」で済んで来ている。安倍一強ですから、どうしてもそうなります。だけどこういうことが積み重なると、一気に世論の政治不信につながる。そろそろケジメをつけることが必要だと思う。

飯田)本当に地元が必要だと思ってやって来たことに泥を塗る形になります。ここで汗をかいている人たちからすると怒りますよね。

鈴木)「俺がやったのだと言いたかったのか」と言う人もいるし、「ただの冗談で盛り上げた」と言う人もいるし、「安倍総理や麻生さんに向かって言った」など、いろいろな見方がありますが、この『忖度』という言葉を使うこと、この話をすること自体が問題です。

飯田浩司のOK! Cozy up!
FM93AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

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