自由党の小沢代表、国民民主党に苦言も〜GW明けの野党の動きに注目

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(4月4日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。自由党の小沢代表が、合流に向けて党内調整に手間取る国民民主党に対して月内決着を迫った胸中と、夏の参議院議員選挙に向けての野党の動きについて解説した。

2001年7月18日、北海道での第19回参議院議員通常選挙の応援演説にて(59歳)(小沢一郎 – Wikipediaより)

自由党の小沢代表、国民民主党に苦言〜月内決着なければ白紙

自由党の小沢一郎代表は国民民主党との合流を巡って、協議の期限である今月末までに結論が得られなければ、白紙に戻す考えを示した。小沢代表は「結論が出ないようだったら、この話はなし!」と述べ、党内調整に頭を悩ませる国民民主党の玉木雄一郎代表に決断を迫る形となった。

飯田)これは敢えて玉木さんにそういうことを言って急がせているのか。

鈴木)久しぶりに記者会見で小沢さんが睨む形になって、大変なことになっているのかと思い、そのあと取材しましたが、淡々としているみたいです。当たり前のことを自分は言っただけで、そういう方向になるだろうと。そんな感じだったようです。

飯田)合流できるという。

2017年10月、新橋駅前SL広場にて(枝野幸男 – Wikipediaより)

問題は岩手の参議院議員の候補の調整〜ここの調整が済めば合流

鈴木)そう約束したのだからと。それともう1つ、なぜ合流に向けて前に進まないかと言うと、いちばん大きい問題が岩手。小沢さんは岩手選出ですが、岩手には国民民主党の階猛(しな たけし)さんがいる。昔は小沢さんに近かったのですが、途中からいい関係ではなくなった人です。実は岩手の参議院議員の候補の問題で、このことを国民民主がリードして決めるのかどうか。その辺の調整だけだと言います。
これについて小沢さんの方は、必ずしも自分の方が、という気はないということを言っている。この辺の調整がついてない。ここがいちばん大きい問題だと党幹部が言っていました。この辺の調整が上手く行けば合流できるだろうと。
国民民主党と自由党は合流して終わりではなく、その先に立憲民主党との合流も見据えているわけです。早く1つになって前に進んで行かないと、立憲は立憲でまたマイペースで進んでいます。これに対しても小沢さんは、最後には枝野さんも歩み寄るというか、分かってくれるのではないかというような、楽観論と言うと失礼ですが割と淡々と見ているということです。

飯田)いまの状況としては、まだトップ会談までは行っていないのですか?

鈴木)まだやっていないですね。

飯田)下の方で、ある意味事務方の積み上げみたいなところで。

鈴木)事務方も立憲とはまだやってないと思います。まず国民と自由が、右側か左側なのか分からないけれど、そちらの方で1つになって、そして立憲に「さぁ一緒にやろう」と迫って行くような流れになると思います。
時期については、ゴールデンウィーク明けだというタイムスケジュールをみんなが口にしています。そこでやらないと参議院選挙は間に合わないでしょう。その辺で立憲がどう変わるのか。枝野さんが方向を少し変えるのかどうか、というところだと思います。

飯田)3年前の参院選もゴールデンウィーク明けから、一人区の統一候補がバタバタバタと決まり出しました。

鈴木)小沢さんも、最後には枝野さんも分かるだろうと言っています。野田佳彦さんも実は小沢さんとよく話をしているのですよ。

飯田)そうなのですね! あの消費増税を巡って党本部に総理が来て、小沢さんと会って、結局物別れみたいな思い出があるから、あの2人が話をしているとは驚きですね。

鈴木)野田さんからすると絶対に許せない相手ですよね。

飯田)アイツ、党を割って出て行きやがって!…と。

財務大臣在任時(野田佳彦 – Wikipediaより)

数を持った野党が無ければ与野党対決はあり得ない

鈴木)だけど、いまは何をすべきかという方向性が一致している。時間も経った。小沢さんも昔のようなギラギラした小沢さんではないですよね。そういう流れのなかで考え方の方向性は合っていると感じている。だから枝野さんがどのように判断するか。リアリストの枝野さんだからという期待があるのと同時に、いやいや今回はさすがに枝野さんも突っ張って行くのではないかと。受け入れることは受け入れますよ。だけど自分たちの方からということではなく、あくまでもそっちがみんな解党してでも来るような。

飯田)「個人として来い!」と。

鈴木)プロセスの違いですけれど、意地を通すのではないかという見方もあります。今後の動きに注目です。でもこれをやらないと緊張感のある政治が生まれないのは間違いないです。いま、野党にも節目のときが来ていると思います。

飯田)読売新聞の政治面に『政(まつりごと)なび』というコラムがあって、そこに『リベラルは死なない』という本の紹介が載っています。これは旧民進党の方々がみんなで出した本で、そこには立憲民主の人もいれば国民民主の人もいる。現場レベルでは仲がいいのに、というような書き方をしているのですが、個々のつながりはまだあるのですか?

鈴木)いっぱいありますよ。いろいろな勉強会に取材に行きますが、オールスターです。それからいまやっている統一地方選挙でも、地方に行けば立憲と国民の候補が同じ壇上に立っていますから。その後ろに地域選出の国会議員が、国民であったり立憲であったり。そういう人がいるので、実際には境界線はない。
それからリベラルとは何かということですが、いまの自民党、安倍政権に対する1つの考え方。個々の細かい政策ではなくて、もう1つの選択肢というくらいのことをリベラルとイメージしていれば、必ずまとまるのですけれどね。

飯田)立憲は基本的にレフト寄りにシフトした印象です。そうすると旧民主党や旧民自党の、あのなかでやや保守寄り、中道みたいなところにいた人たちが弾き出されるような形になって、どこにも行き場がなくなってしまったと指摘をする人もいます。

鈴木)枝野さん自身「私は保守中の保守です」とはっきり僕らに言います。つまり保守とは何かということになって来る。範疇としては同じだと思うのです。かつての社共のような、レフトではもうすでにない。いまの立憲だってそうです。だから歩み寄れるところはあるはずです。
何と言っても数を持たなければ緊張感のある政治、与野党対決は生まれません。緊張感が生まれなければ、政権はどんどん緩んで腐敗して行くのです。
そこを目的に考えれば、いまは1つになってもいい。いままでの野合だ何だという言われ方を気にしているところもあるけれど、そこは決断するときです。
ゴールデンウィーク明けには方向性は出て来て、1つの大きな山場を迎えるのだろうなと思います。

飯田浩司のOK! Cozy up!
FM93AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

関連記事(外部サイト)