米朝関係正常化に日本が必要な理由とは?

ニッポン放送「飯田浩司の OK! Cozy up!」(4月29日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。日米首脳会談で出た北朝鮮情勢について解説した。

 

安倍総理、日朝首脳会談に意欲。トランプ大統領も全面協力

安倍総理大臣は週末、ホワイトハウスでアメリカのトランプ大統領と会談し、拉致問題の早期解決に向けて、次は私自身が金正恩委員長と向き合い解決すると述べ、アメリカ側の協力を求めた。トランプ氏は日朝首脳会談の実現について全面的に協力すると表明している。

飯田)トランプ氏が2月の2回目の米朝首脳会談の中でも拉致問題を定義したことに謝意を伝えたということで、この一連のやり取り、安倍さんが終わった後のぶら下がりという取材のなかでもかなり明らかにしたということです。

須田)日朝首脳会談といいますと、やっぱり思い出されるのが小泉純一郎さんが小泉政権のときの2回に渡る日朝首脳会談ですが、そのときになぜ北朝鮮は日本との首脳会談に応じたのだろうというところを考えてみる必要があります。

当時北朝鮮は日本にあることを期待したんですよ。それは何かというと、アメリカとの橋渡し役を果たしてほしいということ。当時は北朝鮮としてはいろいろな国との交渉体制はありました。ただ、かねてから求めていたのはアメリカとのトップ交渉。当時は金正日委員長が交渉を求めていた。ところが一切アメリカはそれに応じず、多国間協議だったらいいよというような体制でした。そこへ小泉さんが言ったことが応じられて、そして拉致問題が前進したということになるんです。

いま北朝鮮も、日本、アメリカも日朝首脳会談の必要性を認識していたとしても、北朝鮮サイドにどういう理由・動機があってそれに応じるのかと考えてみると、結構厳しくハードルが高いのではないかなと思います。

そうは言っても、可能性はゼロなのかと言っても、必ずしもそうではなくて、例えば米朝の交渉を進めていくに当たって、やはり核ミサイルの問題を解決していくに当たっても様々なコストといったりかかりますよね。そのあたりにかんしては、日本が協力を求めていかなければなりませんね。あるいは、米朝の関係が正常化した後も経済協力、経済支援なんていうことがでてくると、そこには日本の関与も必要になってきますよね。

つまり米朝の関係が正常化していくに当たって、正常化後のことを考えると、日本を抜きにしては考えられない。だから、そのあたりで日本がどういう役割を果たしていくのかということを協議する、そうすることによって米朝の交渉も進展していくっていうことが望める。そういったところでアピールしていく必要があると思いますね。

飯田)なんかハノイでの2回目の米朝が決裂した後っていうのは、中国はあまりいまはよろしくないと、それでロシアに求めにいったけれども、それも成果なく終わったと。いよいよ日本に来るんじゃないかみたいなことが、きょう読売新聞も載せていますけれども、そっちのルートよりは、米朝が進んだ時の日本の役割を意識した方がいい。

須田)そうですね。少なくともトランプ大統領と金正恩氏は個人的な関係という点では良いんです。ただ個別具体的な交渉の内容となると、そこは大きな齟齬が出てくるという状況になってくるわけですね。

飯田)実務がだめだと。

須田)そうですね。北朝鮮サイドがポンぺオ国務長官の更迭を要求したのも、それまでポンぺオ国務長官のカウントパートナーだった金英哲氏が担当を外れたのも、要するにそういう実務協議がうまくいっていないんじゃないかという意識の表れなんです。だから、そのあたりをに関与することによって、実務の部分も進めていくということが提示できえば、ここは拉致問題とのリンクが行われるのではないかなと思います。

 

飯田浩司のOK! Cozy up!
FM93AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

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