「大麻取締法改正案」衆院通過 難しい「依存症」への対応

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AIざっくり要約

  • 大麻取締法改正案で医療用大麻使用を認める流れになったが、依存症への対応が難しい。
  • 佐々木氏は大麻の依存性について医学的議論が必要だと指摘。覚せい剤依存は治療が重要だった。
  • 飯田氏は闇市場の横行を懸念する一方、佐々木氏はアメリカ方式だけでなく日本的配慮が求められると結論した。

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ジャーナリストの佐々木俊尚が11月15日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。衆院を通過した大麻取締法改正案について解説した。

※画像はイメージです

大麻取締法改正案が衆院通過

飯田)大麻草から抽出した成分を含む医薬品で、安全性と有効性が確認されたものは国内での使用を可能にする大麻取締法などの改正案が11月14日、衆院本会議で与党などの賛成多数で可決され、衆院を通過しました。

佐々木)アメリカではてんかん治療に関し、大麻草由来の成分からつくられる有効な薬が承認されていますが、日本では使えないという問題があり、「医療用大麻は解禁してもいい」となるのは当然の流れだと思います。

大麻所持を罰するより、治療で依存症から脱する対策をするべきでは

佐々木)一方で乱用防止のため、現状では所持や譲渡は禁止なのですが、プラスして使用も禁止すると。これは「どこまで踏み込むのか」が難しい問題だと思います。大麻のみならず、覚せい剤や麻薬全般に言えますが、所持や使用自体が病気であるということがあります。

飯田)依存症だということですか?

佐々木)そうですね。ですので、それを罰するだけでなく、「治療で対応した方がいいのではないか」という議論は以前からあります。覚せい剤の使用で何度も捕まっている芸能人がいるではないですか。刑務所に入っても、出所するとまた売人が寄ってきてしまい、使用を繰り返すわけです。それよりも病院で治療し、依存症から脱する対策を行った方がいいのではないかと、以前から議論されてきました。ただ、大麻の依存性については、もう少し医学的に議論した方がいいとは思いますが。

飯田)覚せい剤と同じにしていいのかどうか。

佐々木)どのくらい(依存性が)違うのか、同列に考えていいのかどうかも含め、議論する必要があると思います。

飯田)アメリカのように薬として承認されている鎮痛剤の一部にも、依存症が問題になっているオピオイドなどの例もありますからね。

「アメリカが解禁しているから日本も解禁しろ」は筋が違う

佐々木)「アメリカが解禁しているのだから日本も解禁しろ」と言う人もいますが、筋が違うと思います。アメリカは使っている人があまりにも多すぎるので、違法にしてしまうと、薬物で金儲けしている闇社会が拡大するだけになる。そうであれば、「コントローラブルな形で承認した方がいいのではないか」ということです。アメリカは戦前にも禁酒法に関連して、アル・カポネが大儲けした歴史があります。

飯田)有名なマフィアですよね。

佐々木)「マフィアに儲けさせるくらいなら、承認制にして酒店で売った方がいい」という結論になり、禁酒法はなくなったのです。大麻や薬物にも同じことが言えるというのがアメリカの現状です。

「解禁しろ、するな」ではなく、医学的見地も含めた慎重な議論が必要

佐々木)ただ、日本だと薬物はそこまでまん延していないので、アメリカのように「解禁すればOK」という話ではありません。「絶対ダメ」、「解禁しろ」という両極端な意見ではなく、医学的見地も含め、もう少し慎重な議論が求められると思います。

飯田)闇に潜ることで希少性が出てしまい、アングラなマーケットが儲かるようになってしまうかも知れない。それを「規制するのか、コントロールするのか」ということですか?

佐々木)そういうことですね。

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