「あいちトリエンナーレ2019」〜メディアが報道しない“問題の本質”

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(10月1日放送)にジャーナリストの有本香が出演。再開の見通しとなった国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」について解説した。

あいちトリエンナーレ2019の会期中の愛知県美術館(愛知県美術館-Wikipediaより)

中止になっていた「表現の不自由展・その後」再開に向け合意

慰安婦問題を象徴する少女像や昭和天皇の写真を焼いて踏みつけるという表現に対して脅迫電話などがあり、安全が確保できないとして中止していた国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」だが、芸術祭と不自由展の実行委員会が展示再開で合意し、再開の見通しとなった。

有本)この問題が持ち上がったのは7月末で、8月の頭に私も名古屋に行きました。ただ私が行ったときには、もうこの展示は中止されていました。名古屋の河村市長にも実際に取材しましたが、この問題を大手メディアの報道やテレビだけで見ている方は、ことの本質がわからないと思います。この一連を見ると、「表現の自由、表現の不自由」ということよりも、「報道の不自由」を問題にしたほうがいいと思います。

中心会場の愛知芸術文化センター(あいちトリエンナーレ-Wikipediaより)

「昭和天皇のお顔を焼いて踏みつけにする」ことが許されるのか

有本)もちろん慰安婦像と称されるものもあるけれど、この展示の内容に関して言うならば、いちばんの問題は昭和天皇のお顔を焼いて踏みつけにするということです。このことを知らない人が多いのですよ、そんなものもあるのかと。これについて大手メディアが頑として触れない。それはなぜかと言うと、これはみんな大問題だと実はわかっているからではないですか。だって、「日本国憲法の1条に何と書いてありますか」ということですよ。公的な自治体が主催するところでやるのに、ふさわしい内容ですかと。しかも、これが相当な物議をかもして反発を生むだろうということは、今年(2019年)の初めからわかっていたわけです。文化庁はその相談も受けないまま、この事業に対して補助金を出す、採択すると言っていた。しかし、そんなことが最初からわかっていたのであれば話が違うということで、取り下げることになった。

「表現の不自由展・その後」実施団体の抗議声明を受け、記者の質問に答える「あいちトリエンナーレ2019」芸術監督の津田大介氏=2019年8月3日夜、名古屋市 写真提供:共同通信社

主催者側の思惑通りに公金が出ないことに反発しているだけ

有本)ですから表現の自由、不自由というよりも、あえて一部の人たちがいま問題にしているのは、表現の自由に話をすり替えて、単純に主催者側の思惑通りにお金が出ない、公金が出ないことに反発しているというだけの話です。

飯田浩司のOK! Cozy up!
FM93AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

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