台風19号「特定非常災害」指定〜運転免許や建設業の許可が伸び、行政の届け出も

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(10月18日放送)に外交評論家・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦が出演。政府が台風19号を「特定非常災害」に指定する方針を決めたニュースについて解説した。

非常災害対策本部会議であいさつする安倍首相(左から2人目)=2019年10月15日午前、首相官邸 写真提供:産経新聞社

台風19号を「特定非常災害」に指定

安倍総理大臣は17日、記録的大雨で各地に甚大な被害をもたらした台風19号について、被災者に行政上の特例措置が適用される「特定非常災害」に指定する方針を明らかにした。特定非常災害に指定されると、被災者の運転免許証の有効期限の延長などが可能となる。

飯田)これまで阪神淡路大震災や東日本大震災、西日本豪雨などに適用されたということです。特定非常災害について、18日にも閣議決定される見通しです。17日には安倍総理大臣は宮城、福島の各被災地をまわっていました。そのなかで、特定非常災害に指定するということを述べた部分をお聞きいただきましょう。

 

安倍総理大臣)今回の災害の甚大な被害の状況を踏まえまして、被災者の皆様の人権を守り、生活再建に向けた動きをしっかりと後押しして行くために、今回の災害を特定非常災害に指定することといたします。

 

飯田)16日には7億円あまりの予備費を出すということを明言し、そして特定非常災害と。本当に被害は甚大ですね。

宮家)当然だと思います。そのための予備費であり、そのための制度ですから。いろいろあるのですよね。運転免許の許可が伸びるとか、建設業の許可も伸びると書いてあります。行政の届け出も一定期間免除されて、4ヵ月間は遅れても構わないということなのですかね。

飯田)そうみたいですね。

宮家)いろいろあるのですね。災害がなければ、きちんとやらなくてはいけないことだけれど、そんなことをやっている暇がないでしょう。

飯田)書類も何もかも水につかってしまったという人もいる。

宮家)そうですよね。ゼロから全部やらなくてはいけないのですから、一段落しないとできないことばかりですよね。この制度、いままでも使われているわけですから、今回も当然だと思います。

台風19号被害 多摩川の支流、秋川の川底へ崩壊した住宅=2019年10月17日、あきる野市牛沼 写真提供:産経新聞社

水がクローズアップされた台風19号

飯田)関東にいると風も心配だったのですが、今回は水源地に膨大な雨が降って川が氾濫する、堤防が決壊するという、水がクローズアップされました。

宮家)うちは川が近いのですよ。善福寺川なのですね。最近は定点カメラがあって、10分おきくらいに最新の状況がネット上に出るのですよ。あれは便利でしたね。

飯田)私も多摩川の浸水域だったもので、やはり多摩川のライブカメラをずっと見ていました。

宮家)一国の治世というものは、やはり治水です。中国の昔の書物などにもありますけれど、やはり水はつくづく大事なのだと思います。思いもよらないところで一気に水が流れて、家が流されるようなことが起こると思わなかったですよね。

飯田)そうですね。かつては水を治めることが、国を治めることだった。

宮家)こんなことに慣れてはいけないのですけれども、緊張を怠ると、いろいろなところで自然のしっぺ返しが来るのですね。本当に辛いですね。

建設中の八ッ場ダム(2019年8月)(八ッ場ダム-Wikipediaより)

八ッ場ダムに救われた利根川水系

飯田)利根川水系は八ッ場ダムに救われたという話があり、一方で専門家の方に聞くとそうではない、ということもあるようですけれども。朝日新聞に掲載されている専門家の方の経歴を見ると、ダム反対活動をしていたような人でした。専門家も人のことは言えないなと。

宮家)ダムも上手く使えば正しい効果があるのだけれど、溜まってしまったら放水せざるを得ないのですから。

飯田)相模川は午後5時に予定されていた放水を午後9時半まで繰り延べて、ぎりぎり踏みとどまったということです。

宮家)それでしのいだわけですか。

飯田)ええ。5時だと大潮と重なって、危なかったのではないかということも言われていますね。

飯田浩司のOK! Cozy up!
FM93AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

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