日本への脅威が増加〜北朝鮮「超大型ロケット砲」発射実験成功と発表

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(11月1日放送)に外交評論家・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦が出演。北朝鮮のミサイル技術の向上について解説した。

北朝鮮が2発の飛翔体を発射

日本政府や韓国軍によると、北朝鮮は10月31日午後4時35分ごろ、日本海に向けミサイルと見られる飛翔体2発を発射した。日本の排他的経済水域(EEZ)の外に落下した模様。北朝鮮のミサイル発射は10月2日以来、今年(2019年)で12回目。

飯田)河野防衛大臣は「ミサイルは飛行距離が約350〜400キロメートル、高さは約100キロメートルまで上がった」と明らかにしています。これを受けてコメントをする安倍総理大臣の音声です。

 

安倍総理大臣)我が国と地域の平和と安全を脅かすものであり、強く非難いたします。今年に入って20発を超える頻繁な発射が繰り返され、その目的がミサイル技術の向上にあることは明らかであります。これまで以上に安全保障上の警戒監視を強める必要があります。米国、韓国をはじめとして、関係国と緊密に連携しながら国民の生命、平和な暮らしを断固として守り抜いて行く決意であります。

 

飯田)このような声明を発表しています。また撃って来ましたね。

2日午前、北朝鮮の国防科学院が東部の元山湾で行った新型の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「北極星3」の試射=2019年10月3日 写真提供:時事通信

やりたい放題の北朝鮮〜ミサイル防衛への脅威増す

宮家)冷静に考えましょう。北朝鮮は、アメリカとの関係ではICBM発射と核実験をやらなければいい、あとは何をやってもいいと考えています。そうなると、中・短距離のミサイルを実験するわけです。しかも、いままである防衛システムを破るような高性能、新型のものを使っていますから、簡単に言えば日本の防衛に対する脅威は増しているということです。核兵器の問題では進展が全然ないわけですから、北朝鮮はやり得ではないですか。そういう状況でアメリカは最初、最大限の圧力をかけるはずではなかったのか、と疑問に思います。圧力をかけないと、この北朝鮮の人たちはやりたい放題やりますよ。

飯田)結局、ロケットマンは変わっていないですよね。ロケットを撃ちまくっています。

宮家)アメリカには届かないかもしれないけれど、日本には届くのですよ。450キロでしょう。今回は短距離かもしれないけれど、他にもロフテッド軌道で高く打ち上げたりして中距離のミサイルも撃っているわけだから、日本の防衛システムにとっても気になることばかりですよ。

飯田)今回は北朝鮮の国防科学院が発表していますが、超大型多連装ロケットの連射実験を行ったと報じたようです。

宮家)短距離の多連装ロケットであれば、基本的には陸上に撃つものですから、対象は韓国かもしれません。それでも技術が全体的に向上して、それを迎撃する能力がないということになれば、日本にもいずれ影響が出て来ます。これまでのやり方が間違っていたと言うつもりはないけれど、北朝鮮にもう少し圧力をかけることも再度、考えなければいけないのではないでしょうか。

飯田)日本独自というよりは、アメリカも含めてみんなでやって行くということですね。

飯田浩司のOK! Cozy up!
FM93AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

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