GSOMIA、23日失効は不可避か〜韓国・文在寅大統領が日本に妥協できないわけ

GSOMIA、23日失効は不可避か〜韓国・文在寅大統領が日本に妥協できないわけ

GSOMIA23日失効不可避か

ニッポン放送「ザ・フォーカス」(11月18日放送)に産経新聞論説委員の山本秀也が出演。韓国のGSOMIA破棄について解説した。

日米韓防衛相会談を前に手をつなぐ(左から)韓国の鄭景斗国防相、マーク・エスパー米国防長官、河野太郎防衛相=2019年11月17日、タイ・バンコク[代表撮影] 写真提供:時事通信

防衛大臣会議は平行線〜GSOMIA失効へ秒読み

河野防衛大臣はタイのバンコクで日米韓の国防大臣会談を行い、軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄などについて話し合った。17日、1年1ヵ月ぶりに行われた日韓防衛大臣会談では韓国の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防大臣と、対北朝鮮対応において日韓・日米韓の意思疎通を継続させる方針を確認するも、GSOMIAについては平行線をたどった。その後、アメリカのエスパー国防長官を加えた3ヵ国会談でも日韓の溝は埋まらず、共同声明でもGSOMIAについては直接の言及を避けた。18日は午前中からエスパー長官と日米防衛相会談が行われた。

森田耕次解説委員)日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)は、23日午前0時に失効するのですが、韓国は直前でも破棄の決定を覆すことができます。ただ17日、河野防衛大臣はチョン・ギョンドゥ国防大臣との会談のなかで、日韓関係の状況改善を求めたのに対し、チョン・ギョンドゥ国防大臣は、韓国の破棄の決定は日本の輸出管理の見直しが原因だということで、安倍政権が先に動くべきだという立場を変えませんでした。およそ40分間の会談で一致した点は、「2国間で協力する」「防衛当局間の意思疎通を図って行く」ということにとどまったそうです。河野防衛大臣は、アメリカのエスパー国防長官と訪問先のタイで会談しまして、GSOMIAを含む日韓と日米韓の連携が重要だという確認をしたということですが、なかなか歩み寄りはないですね。

山本)歩み寄りは恐らく無理ですね。このまま時間切れになると思います。チョン国防大臣は、国防大臣として言えることのすべてを言っていると思います。ある意味で正直なコメントをしていると思いますね。「日本側が貿易関係の問題を何とかしてくれないと、うちはこの問題を大事だと思っているけれど、どうにもできません」と、簡単に言えばこういうことです。軍事情報の問題と、貿易管理の問題を連携する考え方を日本は取っていないので、言葉がまったくかみ合わないですね。

森田)チョン・ギョンドゥ国防大臣は18日に韓国メディアの取材に応じ、GSOMIAの破棄の決定を撤回するかということは「国防当局者の間で判断できる問題ではない」と述べてしまっていますので、そうなるとトップ判断かということになります。安倍総理はそもそも、2015年の慰安婦問題をめぐる日韓合意が覆されているので、韓国不信は強いままでしょう。

山本)そうですね。しかも貿易管理の問題については、特段韓国に意地悪をしているというより、優遇措置を撤回したということなのです。これをここまで言いつのって、安全保障協力の分野まで広げて来るところには、どうしても頭がついて行かないですよね。

3日、ソウル中心部で開かれた韓国の゙国法相の辞任などを求める集会で抗議の声を上げる参加者ら(共同)=2019年10月3日 写真提供:共同通信社

総選挙を控える文在寅大統領、日本に妥協はできない

森田)一方、文在寅大統領は2020年4月に国会議員の総選挙を控えています。

山本)これがいちばん大きい動機だと思います。引くに引けない状態になっていて、その前に側近だった法務大臣の任命を強行した結果、あっという間に降ろさなければいけなくなりました。政治的には痛手だらけですから、日本に対してはどうしても引けないでしょう。

ザ・フォーカス
FM93AM1242ニッポン放送 月-木 18:00-20:20

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