中国企業をめぐる外国為替法違反事件〜秋元氏以外に大物議員の名が挙がる可能性も

ニッポン放送「飯田浩司の OK! Cozy up!」(12月23日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。IR施設への参入を目指す中国企業をめぐる外為法違反事件で、秋元議員が中国企業トップと面会していたニュースについて解説した。

秋元司衆院議員の事務所からダンボール箱を運び出す捜査関係者ら=2019年12月19日午後、東京都江東区 写真提供:産経新聞社

秋元議員が中国企業本社で経営トップと面会

IR・統合型リゾート施設への参入を目指していた中国企業をめぐる外国為替法違反事件で、自民党の秋元司衆議院議員がIRなどを担当する副大臣だった2017年12月、中国・深?にある企業で経営トップなどと面会していたことがわかった。東京地検特捜部は秋元議員と中国企業の関わりについて、詳しい経緯を調べている。

飯田)外為法違反で家宅捜索ですが、報道されているイメージで言うと、IR絡みで癒着かということが書かれています。そこまでの職務権限があったかどうかは、また別の話としてあるようですね。

須田)もちろん、国土交通副大臣としてIR担当をやったことは間違いないのですが、事業者選定は各自治体です。あくまでも国が選ぶのは自治体であって、自治体が事業者を選定します。とは言っても、いろいろな口利きや働きかけができないわけではありません。そして、東京地検特捜部がいま中心で追いかけているのは、お金の流れです。海外から持ち込まれたお金が、一体どこへどう流れて行ったのか。誰の手に渡ったのか…。これが1つの、事件の捜査ポイントになるのだと思います。

護衛艦ゆうだち(中国海軍レーダー照射事件-Wikipediaより)

秋元氏が防衛相の政務官時代に起きた、中国人民解放軍による自衛隊船舶へのレーダー照射事件

須田)秋元議員は、平成16年の参議院選挙で初当選した参議院議員でした。第一次安倍政権の政権末期です。結果的に安倍政権は、この参議院選挙で負けて、体調悪化もあって退陣という流れになります。そのときに、防衛大臣政務官に就任しています。そのまま安倍政権が終焉して交代するのかと思ったら、福田康夫政権でもその役職を引き継いで行く。そのなかで中国人民解放軍による、自衛隊の船舶に対するレーダー照射事件が起こりました。そのときの秋元議員の言動を全部チェックすると、中国に対して相当な強硬姿勢で臨んでいる。防衛省という立場もあったのでしょうが、中国に対していい感情を持っていないということが伺えます。その後の言動を見ても、そういう感じでした。

ニッポン放送「飯田浩司の OK! Cozy up!」

中国へ対する悪感情から一変〜中国共産党幹部のバックアップのある中国企業

須田)ところが一変して、ここまで中国系企業と親しくなる。この中国系企業は深?に本社を置いていて、何年か前に中国国内で、中国を代表するIT企業トップ100に選ばれています。インターネット上でゲームやお金がらみの、スポーツくじなどの事業もやっています。いろいろ話を聞いてみると、中国共産党の幹部の全面バックアップがなければ、あんなビジネスはできないということです。資金を出しているのは中国共産党幹部だろうというのが、地元のもっぱらの評価です。日本のカジノに中国企業の参入となると、中国の影響が色濃くなるので、そこに乗らないとなかなか前に進まない。そうすると現金を手持ちで持ち込むことになるけれど、おそらく1回きりではない。相当額のお金が持ち込まれていたことは、間違いないだろうということになります。

東京地方検察庁特別捜査部が設置されている東京地方検察庁九段庁舎(九段合同庁舎)(特別捜査部-Wikipediaより)

時間との勝負となる東京地検特捜部による解明

須田)先ほどの話に戻りますが、もともと中国に対してあまりいい感情を持っていなかった秋元議員に、誰が中国企業をつないだのか。そして、秋元議員のところにいったん着地したキャッシュは、秋元議員のところだけに留まったのか。それとも、いろいろなところに流れて行ったのか。間違いなく工作資金ですから、資金の流れを通じて、さまざまなところにお金が流れたのは間違いない。その辺りを解明して行こうというのが、東京地検特捜部の狙いです。国政に大きな影響を与えかねない事件だけれども、国会審議には影響は与えられないということで、時間との勝負になるのだと思います。来年(2020年)の1月20日くらいから、通常国会が始まりますから。

飯田)少し早めに召集するという話が出ています。

須田)その辺りまでに、一定程度の成果を出す必要があります。

ニッポン放送「飯田浩司の OK! Cozy up!」

大物の実名が挙がる可能性も

飯田)そうすると、あと1ヵ月もないので、正月休みを返上でしょうね。工作資金だということを考えると、副大臣クラスの秋元さんより決裁権限のある人となったら、相当大規模になって来る可能性があるかもしれませんね。

須田)働きかけをしたということよりも、中国マネーが懐に入ったということが明らかになったら、政治生命は終わるでしょうね。お金を貰っていた人たちによっては、ポスト安倍にも大きな影響を及ぼしかねない。それだけでも大きな話です。お金の流れの一端に位置していたというところで、大物の実名が挙がる可能性もあります。

飯田浩司のOK! Cozy up!
FM93AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

関連記事(外部サイト)