須田慎一郎「今年の株価はこうなる」

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(1月6日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。大発会から今年の株価の傾向について、海外の相場も併せて解説した。

【2020年日本取引所グループ大発会】麻生太郎金融担当相などが参加して行われた、日本取引所グループの大発会=2020年1月6日午前、東京都中央区の東京証券取引所 写真提供:産経新聞社

大発会〜NY株式市場は乱高下

1月6日、証券取引所で年始の最初の取引となる大発会が行われる。大発会は新年のお祝いムードからご祝儀相場として、株価が上昇しやすいと言われている。

飯田)年末に手仕舞いした人たちが買い戻すことで、ご祝儀相場になりやすいとも言われていますが、海外の相場も合わせて、今年(2020年)はどうなるのでしょうか?

須田)年が明けてから、マーケット関係者はパニック状態に陥っていました。アメリカのマーケットは1日こそ休みなのですが、2日から開いています。休みなのはクリスマスと元旦のみです。イランとアメリカの衝突に加えて、日本国内ではIR問題が起きたりと波乱含みでした。特にイランの問題で、ニューヨーク株式市場は乱高下しています。史上最高値を記録したかと思えば、どんと下がったり。どうなるのか…国内のマーケット関係者は手出しできないわけですから、大発会と言っても、1年の初めからどういう展開になるのか、誰も読めない。

飯田)大納会は、1990年以来の29年ぶりに高値で引けたのですが、円ドル相場も大変な円高になっています。いまは足元1ドル107円88銭です。年末は109円台でした。

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」

「有事の円買い」が起こる理由

須田)リスクが発生すると、「有事の円買い」ということです。なぜ円が買われるのかというと、日本はインフレ率が低いというか、デフレではないですか。そうすると日本の資産で持っていても、価値の棄損がないのです。そこで危ないとなると、日本の円買いが行われるという状況になります。

飯田)皮肉なことに、成長していないことが安全だということになるわけですね。

須田)なかなか理解されていないのですが、そういうことです。インフレ率が低い、むしろマイナスという状況を受けての円買いが起こっていると考えていいと思います。

飯田)日本の成長が評価されているということではないのですね。

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」

ニューヨーク市場は戻る〜日本もアメリカも株式市場はバブルの状況

須田)そして大発会後はどうなるのか、ニューヨーク株式マーケットはどうなって行くのか。日本の株式マーケットは、ニューヨーク株式市場の合わせ鏡みたいなものですから、影響される連動率が高い。アメリカ・イランの問題は、正面衝突は回避されそうです。アメリカも望んでいないし、イランもできる状況にない。ロケット弾を発射するくらいの小競り合いで推移して行くのではないか。これをどう見るのかということです。私は正面衝突が回避されたということを前提に、ニューヨーク株式市場は戻って来るのではないかと思います。大統領選挙を控えているだけに、株価を下げるわけには行かないというところで、アメリカの株は買われる。ただし、日本の株式マーケットも、アメリカの株式マーケットもバブルです。いずれかは調整局面に入るのですが、それは一体いつなのか…。マーケットの機関投資家がやっているのは、中・長期的には売り、短期的には買いという動きなのではないかと思います。

飯田)それだけに、目先だけでは上がることも考えられるけれども。確かに、シカゴのダウの先物はほぼ中立という感じで、28603ドルでの取引です。下落率、騰落率が0.00%ですから、ほぼ見合っているというような状況です。

須田)均衡しているような状況でしょうね。ですから積極的に買いあがっている人たちは、まだ中長期的にも買いだということで、両方とも買いで入っています。ところが、一部の人たちが売って回っているものですから、そこが均衡してしまうのです。普通は短期の買いだと、長期でも買いになるのですが、短期買いで長期売りだから、ここが均衡する。それで短期が上がって行く。そういう構造だと思います。

飯田浩司のOK! Cozy up!
FM93AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

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