立憲・国民の合流見送り〜両党の間に何が起こったのか

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(1月23日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。当面、合流を見送ることになった立憲民主党と国民民主党の今後の動きについて解説した。

衆院本会議に臨む立憲民主党・枝野幸男代表と国民民主党・玉木雄一郎代表(左)=2020年1月20日午後、国会 写真提供:産経新聞社

合流見送りの立憲民主党と国民民主党〜国会共闘で一致

合流をめぐる協議を続けて来た立憲民主党と国民民主党は、当面合流を見送ることになった。しかし、共同会派を組んでいる両党は、国会内での連携や選挙協力に関しては双方が必要性を訴えており、今後に向け信頼関係を築いて行きたい考えだ。

飯田)「お金が目当てだろう」と言う、口の悪い人もいます。

鈴木)枝野さんは「合流には消極的」とずっと言われていましたが、覚悟を決めて「これしかない」ということで本気になった。去年(2019年)は「年内に」ということで私も取材をしていて、合流と発言して来ました。そこは私の取材不足、突っ込み不足だったのかとも思いますが、当事者も含め22日夜まで取材をしました。

飯田)そうですか。

党首会談に臨む国民民主党・玉木雄一郎代表(左)と立憲民主党・枝野幸男代表=2019年8月5日午後、国会内 写真提供:産経新聞社

「立憲に国民が丸ごと入る」イメージだった枝野氏〜「すべて丸飲み」はできない玉木氏

鈴木)方向としては、もう一緒になるしかないということがあっても、合流するときの条件がいろいろあります。枝野さんが一緒になろうとしていた交渉の中身からすると、立憲に国民が丸ごと入って来るようなイメージを持っていた。そうなると党名や人事、政策なども丸飲みしなくてはならないのかなという感じです。玉木さんにしてみれば、彼はずっと合流すべきだと言って来ましたが、さすがに「すべてを丸飲み」というわけには行かない。かつて民進党ができたときのように、せめて党名検討会、政策についての検討会という手続きを踏んで、結果的に名前が立憲民主党になったならば仕方がありません。しかし、手続きすら踏まないというのはおかしいのではないかと。この辺で違いがあったということです。党首会談の後に実務者ということで、幹事長レベルに委ねられましたが、ここでもその辺りを詰めることができなかったということです。枝野さんは現実的な人ですので、いろいろなことを言いながら引いたり押したりをするのだろうなと思いましたが、その辺が頑なな印象のまま、両党首が埋まらなかったということのようです。

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」

両党トップで一致していることは選挙協力

鈴木)それでも、1本きちんと糸はつながっているのだと。それは選挙協力です。衆議院選挙があると、いまのままでは両方がぼろぼろと落ちてしまいます。ですので選挙協力はしなければならないという認識は、両トップできっちりと一致しているので、それがある限り、太さは別にしても合流への糸はつながっているということは言っていました。一旦、合流話は少し停滞することになると思います。そして選挙協力の話だけが先行する。熊本県の私の友人が言うには、「中央ではどうか知りませんが、熊本では選挙協力が衆議院選挙に向けてほぼうまく行っている」とのことです。立憲、国民、共産も。あの保守のところでですよ。このように地域ではうまく行っているところもあるので、そこでは望みが持てます。

会談に臨む(中央左から)共産党・志位和夫委員長、立憲民主党・枝野幸男代表、国民民主党・玉木雄一郎代表ら野党各党の党首ら=2019年12月6日午後、国会内 写真提供:産経新聞社

野党は「最後の分かれ道にいまいる」ことをトップが意識しているかどうか

鈴木)ただ、去年の桜などで政治不信が高まり、そのなかで野党が1つになろうという流れができた。そして結局、またできなかった。世論の期待がここでしぼむのは間違いないと思います。それは世論調査などでも出ています。この最後のタイミングで何もできなかったら、野党は今後厳しいぞと。最後の分かれ道にいまいるのだということを、トップが意識できるかどうかにかかっていると思います。

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