イギリスのEU離脱法が成立〜難しい時代に入って行く、その象徴

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(1月24日放送)に外交評論家・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦が出演。イギリスのEU離脱法の成立について解説した。

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」

イギリスのEU離脱法が成立

イギリスの議会下院は23日、エリザベス女王が議会を通過したEU(ヨーロッパ連合)離脱関連法案を裁可したと発表した。これによりEU離脱を実行に移すための基本法が成立している。イギリスは現地時間で31日午後11時、日本時間の2月1日の午前8時にEUを離脱する。

飯田)住民投票は随分前の話でしたが。

宮家)アイルランドと揉めていた、国境の「バックストップ」の問題はどうなったのかと伺ったのですけれど、どうやらあまり変わっていないみたいですね。変わっていないのだったら、メイさんが出したときにジョンソンさんは猛反対したではないですか。メイさんは一体何だったのかと思います。かわいそうですね。変わってないのだったら、総理だけが変わったということになりますが、とにかくジョンソンさんは離脱をやるのですね。イギリスはイギリスで我が道を行くのでしょう。そういう時代になってしまった。これを見ていると、ヨーロッパは「EUをつくって統合するのだ」、「経済統合だけではなくて政治統合もするのだ」と言って統合したけれど、今度はその反動なのか、反グローバリズムというものが出て来た。これは欧州の歴史の1つの曲がり角だという気がしないでもないですね。イギリスよ、お前もかと。もっともヨーロッパ大陸とイギリスの島国は、日本と同じで大陸とは全然違う文化ですからね、政治も。だからある程度は仕方ないだろうと思うけれど、昔のことを考えるとちょっと辛いですよね。

飯田)やはり、理想に燃えたEUと言うか。

宮家)もっとも、イギリスは元々EUに関して懐疑的でしたよね。斜に構えたままやっていたので、やはり、ということなのかもしれませんけれど、これですぐにEUがコケるということはない。EUはあくまでもドイツとフランスの連合、これが基本ですからね。でもこれからは難しい時代に入って行くという、今回はその象徴ですね。

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