新型肺炎の東京オリンピックへの影響〜メリハリの利いた迅速な対応が必須

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(2月4日放送)にジャーナリストの有本香が出演。東京オリンピック開催への新型コロナウイルスの感染拡大の影響について解説した。飯田浩司が休みのため新行市佳が進行を務めた。

JOCが東京オリンピックの「3つの役割」を明確化

日本オリンピック委員会(JOC)は3日、東京オリンピックを通じて果たす役割と戦略を発表した。役割として「アスリートの育成・支援」「オリンピズムの普及・推進」「国際総合大会の派遣・招致、国際化の推進」の3つを掲げた。

新行)会見したJOCの山下泰裕会長は、あらためて東京オリンピックでの目標を金メダル30個獲得と定めた他、オリ・パラ一体感の醸成を強調しました。

有本)オリ・パラ一体感の醸成は、とても重要なことですよね。

新行)そうですね。

有本)また、選手が被災地を訪問するといったプランもあるようです。しかし現在、新型コロナウイルスの感染拡大がある。ウイルスというのはある程度、数ヵ月で終息して行くと言われていますが、これが果たして東京オリンピック、パラリンピックの開催に影響するのかどうか。国会でもそういった質問が出て、安倍総理はオリ・パラへの影響がないように適切に対応して行くと言っています。私はそういった判断も本来であればもう少し早く、一旦は入国制限をかけて、ピークが過ぎた時点で解除といったことを行うべきではないかなと思います。

新行)SARSの終息は、およそ半年以上かかったということです。

有本)6月ごろまでかかるという指摘は、専門家が早い段階からしています。ぎりぎりの時間までかかってしまうとなると、かなり厳しいのではないかと思います。

お台場海浜公園にお目見えした五輪マークのモニュメント=2020年1月17日午前、東京都港区 写真提供:産経新聞社

東京オリンピックの開催時期は延ばせないのか?

有本)またJOCが今月(2月)予定していた、北京の冬季オリンピックへの現地視察も中止になりました。いま北京や上海、重慶といった都市にも危険が迫っていると、海外メディアなどは盛んに報道しています。こうなると中国の主要都市、要衝になっているところがほとんど機能不全に陥ってしまうかもしれません。これは世界経済にも相当な影響を与えて来ますし、オリンピックにも当然影響するでしょう。ここでもう1つ考えなくてはならないのは、開催時期を少し後ろに延ばすというようなことを、緊急で話し合うことはできないのでしょうか? 日本がそういった提言をするというところも含まなければいけません。

新行)そうですよね。開催時期が7月で、本当に開始しても大丈夫なのかということですよね。

有本)選手の健康はもちろんですが、世界中から観客が集まるわけですので、そういったことが可能かどうかという問題提起をどうするのか。さらにオリンピックに関しては、10年後に札幌で再びオリンピックを招致しようという動きもあります。日本はオリンピック・パラリンピックに関して、いろいろなステップアップのきっかけということを考えていました。そこに大きく暗雲が立ち込めているのが新型コロナウイルスの問題ですので、メリハリの利いた対応をする必要があると思います。日本政府がどのような行動をとって行くのかというところですね。

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