新型肺炎で国内初の死者〜「冷静に恐れる」ことが大切

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(2月14日放送)に外交評論家・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦が出演。新型肺炎によって日本人女性が死亡したニュースについて解説した。

新型コロナウイルスで国内初の死者が出たことについて、記者会見する加藤厚労相=2020年2月13日午後8時58分、厚労省 写真提供:共同通信社

新型コロナウイルスによる肺炎で日本人女性が死亡

厚生労働省は13日、新型コロナウイルスに感染した神奈川県の80代の日本人女性が死亡したと発表した。国内で新型ウイルス感染者の死亡が確認されたのは初めて。また、女性の義理の息子である70代男性のタクシー運転手も感染が確認され、厚生労働省は感染経路を調べている。

飯田)タクシーの運転手さんについて申し上げますと、13日に感染が確認された日本人男性で、1月29日に発熱の症状が出ていますが、発症以降は乗務していないということです。女性の方は、1月22日に倦怠感を訴えて、1月28日に医療機関を受診。経過観察をしていたのですけれども、2月1日に再受診して肺炎と診断されたので、別の医療機関に入院されていたということです。

宮家)私は医療の専門家ではありませんから、無責任なことを言うべきではないのだけれども、今回の新型コロナウイルスは映画に出て来るような、恐ろしく致死率の高いものとは、恐らく違うのだろうと思うのです。むしろインフルエンザの方が遥かに死者も多いし、ターゲットになる高齢者などの弱者は、ウイルスが何かのトリガーになって状況を悪くするということはあるけれども、新型コロナウイルスだけで亡くなるというケースはあまりないのだろうと思います。

2020年1月20日、中国湖北省武漢で肺炎の発生の原因として特定されたコロナウイルスの発生源とみられ閉鎖された華南海鮮卸売市場近くのバス停留所で待機しているマスク着用の中国人居住者 EPA=時事 写真提供:時事通信社

どこかで原因が放置されている可能性がある

宮家)2つ目に私が感じているのは、中国で圧倒的に患者が多く、そして死者も多いということはどこかに原因があるのか、です。いろいろな理由があると思うのですが、基本的にはどこかで感染の原因が放置されている可能性があるのだと思います。

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」

重要な“情報の出し方”

宮家)もう1つは、クルーズ船のケースでもうわかったことですけれども、いろいろな人が密集して生活をしていて、隔離、もしくは別々に、要するに区別されないと、やはり感染が広がる可能性があります。それは武漢でもそうだと思うのです。逆に言えば、日本としては、ちゃんとした医療システムがあって、上手くリスクを分散をすることができるのですから、我々は「冷静に恐れるべきである」ということです。特に、「情報をどのように出すか」、これがいちばん難しいのです。むやみに人に不安を与えては意味がないので、その情報の出し方が重要だなとつくづく思いました。

飯田)専門家の方に伺うと、一般的には手洗いやうがい、消毒をして、きちんと予防することがいちばん大事だそうですね。

宮家)こういうニュースが出ると、みんなパニックになりますよね。冷静に恐れることですね。いうのは簡単ですが・・・

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