立憲民主党が党大会〜支持率を上げるための具体的な策が見えない

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(2月17日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。立憲民主党が16日に開いた党大会について解説した。

【立憲フェス2020】壇上で参加者の質問などに答える立憲民主党の枝野幸男代表=2020年2月16日午後、東京都新宿区 写真提供:産経新聞社

立憲民主党が党大会を開催

 

枝野代表)私たちは、すべての取り組みを政権交代の準備へとつなげる私たちの理念・政策に共感し、その旗の下で戦っていただけるみなさんには、広く門戸を開いて、これまで以上に国会での連携、選挙区での連携、そして政権構想に向けた連携を強力に前進させます。

 

立憲民主党は16日、党大会を開いた。枝野代表は挨拶で年内の解散・総選挙の可能性に触れ、政権構想の取りまとめに向けた野党間の連携を強力に前進させると表明し、安倍政権の打倒に全力を挙げる考えを示した。

飯田)2017年の結党以来、3度目となる党大会です。「野党第一党の責任を果たす」とも強調したということです。

党首会談に臨む国民民主党・玉木雄一郎代表(左)と立憲民主党・枝野幸男代表=2019年8月5日午後、国会内 写真提供:産経新聞社

国民の支持率が上がらない状況をどう変えるのか〜代表選の具体的な規定がない

須田)政権交代に向けて、あらゆる準備をすると言っているのですが、国民有権者の支持率がなかなか上がらない状況をどう変えて行くのか。そこについて、枝野さんの言葉からは具合的な話が伺えなかったというところが、先行き不透明という感じがします。もう1つ言うと、いまの立憲民主党には代表選の具体的な規定がありません。「今後議論して行きます。詰めて行きます」ということになっているけれども、その議論の過程が不透明で公開されない。そういう状況ですので、相当な不信感が党内に出ているのではないでしょうか? 党内の活性化を図るためには競争する環境がないと、1人の党首がずっと就くような状況では、活性化は図れないのではないかと思います。

飯田)枝野さんの代表としての任期も、そろそろ来るという話もあります。そこまでに規定が定まっていないと、「どうやって次期代表を選出するのか」ということにもなりますよね。

須田)それと、これまでの国民民主党との合流・破談も大きく影を落とすのではないかと思います。国民民主党のなかで、立憲民主党との合流に前向きだった勢力は選挙区で落ちて、比例で復活している人が中心です。つまり、自らの力ではその選挙に勝ち抜くことが相当難しいので、立憲民主党を頼りにするというような、自らの都合によって合流するというところがあった。そうすると、合流は破談になったのだけれども、バラバラと立憲民主党に移ってしまう可能性があるし、そうなると選挙協力という点でも疑心暗鬼になってしまいますよね。

飯田)ご本人が自分の意思で行くのですけれども、出て行かれた方としてはいい気分はしないですよね。

須田)そうなると次の総選挙になったときに、ただでさえ前回までの総選挙を見てもなかなかうまく共闘が進んでいないなかで、さらに溝を深めてしまった、傷をつけてしまったようなことが言えるのではないかと思います。

【政治 201通常国会開会】衆院本会議で行われた安倍晋三首相の施政方針演説=2020年1月20日午後、国会・衆院本会議場 写真提供:産経新聞社

反発を受けている連合からの合流のプレッシャー

飯田)合流を推し進めていた人たちのなかには、支持母体の連合というのもあるようですけれども、この辺もいろいろな組合があって、なかなか一枚岩ではないとも言われますよね。

須田)連合のトップからのトップダウンという、ある意味で民主的な手続きが踏まれていないなかで、合流のプレッシャーが反発を受けています。連合の言い方としては、「四の五の言わずに早く一緒になれ」ということです。これはこれで立憲民主党としても不満な部分はあるでしょうし、国民民主党も、先ほど飯田さんが言われたようなものを支持している労働組合のなかには、「なぜ自分たちが立憲民主党とやらなくてはいけないのか。自分たちは基本的には改憲派だ」と言う労働組合もあるのです。これは水と油ですから、一緒になったところで方向性が決まらない。綱領が決められないという状況にもなりかねません。

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