民主党の大統領選候補レース〜サンダース氏が有力である理由

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(2月17日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。民主党のアメリカ大統領選候補レースについて、現状と今後の見通しについて解説した。

アメリカ大統領選〜ブルームバーグ氏が3位に急浮上

民主党の大統領選候補レースで、マイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長が支持率3位に浮上。78歳のブルームバーグ氏は出馬表明が遅れ、初戦の2つの予備選には参加していなかったが、巨額の資金を広告に投入し知名度を上げている。

飯田)アイオワとニューハンプシャーが終わって、バイデンさんが落ちて来た。その受け皿かというようなことも言われていますけれども。

前米ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグ氏(ベルギー・ブリュッセル)=2018年3月22日 写真提供:時事通信

最終的に民主党の候補はサンダース氏か

須田)当初からバイデンさんに対抗して出る予定ではあったのですが、やはり少し準備が遅れたということでしょう。そのバイデンさんですが、いろいろ情報収集をしてみますと、私の見立てとしては2つの序盤戦で、9割の敗退が決まったのではないかなと思います。結論を先に言いますと、最終的にトランプさんへの対抗馬としては、バーニー・サンダース氏が浮上して来るのではないかと見ています。

2月11日、米サウスカロライナ州の集会で演説するバイデン前副大統領(ロイター=共同) 写真提供:共同通信社

支援者との間でトラブルが発生したバイデン氏

須田)どうしてかと言うと、バイデンさんに関してはニューハンプシャー州の予備選が11日に終わったのですが、同日に支援者を集めた集会が開かれまして、バイデンさんの支援者からいろいろと声が投げられました。しかし、それに対してバイデンさんがぶちキレて、どうも支援者との間にトラブルが発生したようなのです。いま取材している最中で、具体的なことは伝わって来ていないのですが。それをもってして、大統領候補としての資質が適切ではないということが、いまネット上ではかなり拡散されています。トランプさんに対する最有力馬は、メジャーメディアにとってみるとこれまでの実績等々を踏まえて、バイデンさんだろうとされています。だからそのバイデンさんの足を引っ張ることはしたくないので、ほとんどアメリカのマスコミは報じていないのです。従ってバイデンさんがトラブルを起こしたということは、日本にも伝わっていません。しかし、SNSで一気に拡散しています。これからバイデン人気は急落するのではないかなと思います。

有利なのはサンダース氏〜トランプ大統領にとっていちばん闘いにくい

須田)そしてもう1つ、大統領選でいちばん重要な要素は何かというと、それはモメンタムです。日本語に直すと「勢い」というところでしょうか。これまで実績のない、新星と言われている人たちは、序盤戦でモメンタムが必要とされています。過去の実績を見ても、クリントン氏、オバマ氏は当初は泡沫候補とされて、有力候補ではありませんでした。しかし、序盤戦でのモメンタムを得たものだから、一気にスーパーチューズデーを含めて突っ走って行ったという例があります。現状でモメンタムがあるのは、サンダース氏とブティジェッジ氏ということになるのでしょう。一方でウォーレン氏は失速気味です。その構図でいうと、サンダース氏は反グローバリズム、低所得者層と若年層の絶対的な支持が特徴です。ブティジェッジ氏の支持者はどちらかというと富裕層で、グローバル主義の人たちです。明確な対立構造がここに出て来てしまった。そうするとブルームバーグ氏が来ても、ブティジェッジ氏と支持層が重なってしまうのです。そうなれば票を食い合ってしまう。

飯田)結果的にサンダースさんが有利に…。

須田)浮上するのではないでしょうか。反グローバリズムという観点から言うと、トランプさんがいちばん闘いにくいのは、サンダースさんなのではないかと思います。

飯田)ここへ来て、かなり意識する発言やツイートが出て来たのはそういうことですか?

須田)サンダースさんの場合、心配なのは資金力です。献金で集めるのだろうと思いますけれども、その資金力が最終戦まで続くのかという点と、あとは体力です。

飯田)一時期、健康不安がありましたよね。

須田)その辺りの懸念があるのかなと。正直に言えばこの2人の対決になると、結果がどうなるかはいまの段階では見通せないなと思います。

飯田)スイング・ステート。揺れる州と呼ばれるところが、どちらに転ぶのか本当にわからないと。

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