IOCバッハ会長〜東京オリンピックの予定通りの開催を強調

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(2月28日放送)に外交評論家・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦が出演。IOCのバッハ会長が東京オリンピックの予定通りの開催に全力を注ぐことを表明したニュースについて解説した。

【東京2020オリンピック1年前セレモニー】挨拶するIOCのトーマス・バッハ会長=2019年7月24日午後、東京都千代田区 写真提供:産経新聞社

IOCトーマス・バッハ会長が電話会見

国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は27日、電話会見を行った。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、東京オリンピックの開催について憶測が広まっていることを踏まえ、「IOCは7月24日に始まる2020年東京大会が成功するよう全力を注ぐ」と述べ、予定通りの開催に向けて準備を進めることを強調した。

飯田)いろいろな憶測が飛んでいますけれども、憶測の火に油を注ぐことはしないと話している。

宮家)パウンドさんが不用意な発言をして、それを正確に報道されたのだと思います。もちろん彼もプロですから、慎重に話したのでしょう。でも、報道はセンセーショナルなところを出しますから。仕方がないからバッハさんが出て、「公式見解はこれだ」と言わざるを得なかったのではないかと推測します。今回IOCは情報管理としては非常に下手です。取材する方が悪いと言っているわけではないのですよ。取材する方は当然そこを聞きたいのだから。

飯田)いま、いちばんの関心事だということですよね。

宮家)パウンドさんが長老かどうかは知らないけれど、ペラペラと喋ったわけだ。普通、そういうときは黙るのですよ。

飯田)日本がどのように見られているかということも含めて、情報が一人歩きしてしまう。

宮家)こういう状況では、ある程度は仕方ないと思いますが、「委員なのに何をやっているの?」と言いたくなります。

【新型肺炎関連】東京ドーム前に掲示された手洗いうがいなどを呼びかける張り紙=2020年2月26日 東京都文京区 写真提供:産経新聞社

1年ほど経過すれば、季節性のものになるか

飯田)大規模なスポーツイベントも、いろいろと中止が決まっています。

宮家)日本全国でしょうね。無責任なことを言うつもりはないし、医療の専門家でもないですけれど、アメリカでのいろいろな評論や記事を読んでいると、今回のコロナウイルスの特徴は「致死性が低い」ということです。低いから、症状が出ない。症状が出ないからわからない、だからどんどん感染する。「致死性は低いのだけれども、止まらないのだ」とある専門家が書いています。他の人も、「これはすぐにアメリカ中に蔓延する」と言っています。それを前提にして彼らは動き始めているのだと思います。ですから誤解を恐れずに言うと、新型ウイルスはそうとう拡散して行く。「1年くらい経過したらインフルエンザのように季節性の病気になる」という人もいます。「問題は、我々がウイルスの詳細を知らないことである」とアメリカのCDCの人が言っていました。我々は必要以上にパニックになることはないのだと思います。

飯田)専門家に言わせるとそうですよね。8割方は軽症、あるいは症状が出ない人もいると。だからこそ歩き回ってしまうから、感染が広まるのだけれども。

宮家)若い人は影響が少ないけれど、私のように65歳を過ぎると危ないのです。もっと重篤な方の命を守ることが第一なのは当然です。世界中がそうなると思います。

飯田)そのために、医療の余力のようなものも残しておかなければいけない。

宮家)1億数千万人の日本人全部に短期間で周知するのは、非常に難しいことです。そこにいろいろな誤解や批判があるのは、ある程度は仕方がないと思います。

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