今後必要になる“オンライン教育”の現状

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(4月20日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。リスナーからの新型コロナウイルス対策についての質問に回答した。

神新型肺炎関連 神戸市、小中学生にオンライン授業配信へ 英語の授業の撮影=2020年4月17日、神戸市中央区 写真提供:産経新聞社

飯田)須田さんに一緒に答えていただくメッセージがたくさんございます。さいたま市岩槻区の“オーバータイム”さん、中学校教員の43歳の方です。「私は公立学校の教員をしています。20日から自宅勤務が始まります。全員ではなく交代になるのですが、先週は時差通勤が施行されていて、1週間も試さずに自宅勤務がスタートです。仕方のないことですが、政府の方針がコロコロ変わると、しわ寄せは組織の末端に来るので現場は大変です。それに、記者会見はいつも夜ではないですか。19日までは「プランAで行くよ」と言われていた予定が、記者会見を受けて翌朝には「プランBで行きます」なんてこともあり、それまで準備していたことすべてとは言いませんが、パアになることがあります。仕事があるだけよしとは思いますが、政府にはもう少し早く動いて対処案を出して欲しいですし、実行に移して欲しいです」といただきました。会見する時間帯は、確かに必ず夕方になりますからね。

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」

日本で進んでいないオンライン授業

須田)昼間の時間帯は通常業務をやっていますから、どうしてもその時間帯になります。しかも急いで夜にずれ込んで来るというケースが多くて、実を言うと私もそれをフォローするのに四苦八苦している状況です。公立学校の先生ということですが、重要なポイントを孕んでいます。いま、一斉休校中で自宅学習の形になっていると思いますが、今後は日本も本格的にオンライン教育、遠隔授業を考えなくてはならないのだと思います。ただ、その辺についてはまったく進んでいないのが実態です。

新型コロナ/閑散としたニューヨークの街並み=2020年3月17日 写真提供:時事通信

アメリカと日本のオンライン教育の現状の差〜政府・文科省から方針が見えない

須田)アメリカのカリフォルニアでは、3月17日に外出禁止令が出ました。その数日後には、もうオンライン授業がスタートしているという状況にあり、サンフランシスコ市では外出禁止令の翌日にオンライン授業がスタートしています。つまり、オンライン教育がベースのなかに前提としてあったエリアと、そうではない日本とで、大きな世界的教育格差が出て来ている。日本においても私立学校のいくつかは、すでにオンライン教育の授業体制を整えていて、ゴールデンウイーク明けには、そちらの方向に舵を切って行くのだろうと思います。また通信会社を含めて小中高生向けに対し、一定程度の通信料を期間的に無料にしようという、オンライン教育をバックアップするための社会的な体制が整えられて来ています。しかし、公立学校含めて政府・文科省にそのような発想があるのかどうか。あるとするならば、今後どういう形で手を打って行くのかというところが、まったく見えていない。そういう部分も、特に公立学校の現場の先生には、不安に思えるところがあるのではないかなと思います。

飯田)行政や公立だとよくありがちなのが、「全員に機械が行き渡らないとできない」というところもあります。

須田)アメリカでは、経済的な理由でパソコンを持っていない層が1万人いれば、それに対して8000人に貸すという形でパソコンを配布しています。そのように、きちんと予算をつけて対応すべきです。現在はハード面での技術が進んでいて、お金をかけなくてもオンライン教育ができるようなハード機器が出ているのです。10万円を切る形で周辺機器が出ています。そういうものが存在するということに、国や自治体がまったく気付いていないのが悩ましいところです。

関連記事(外部サイト)

×