大野 埼玉県知事「死亡率の高い重症患者を受け入れるネットワークづくりが最優先」

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(4月24日放送)に埼玉県の大野元裕知事が出演。埼玉県における今後の新型コロナウイルス対策について訊いた。

新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた外出自粛要請方針について説明する大野元裕知事 2020年3月26日午後、埼玉県危機管理防災センター  撮影場所:埼玉県さいたま市 写真提供:産経新聞社

重症患者をどう救うか

飯田)埼玉県の大野元裕知事にお越しいただきました。よろしくお願いします。医療崩壊という言葉を誰もが口にするようになりましたが、埼玉としては、これを招かないためにどういう方策をお考えですか?

大野)重症の方、無症状の方をそれぞれ分けて行く必要があります。18日に専門家の方々にお集まりいただき、意見を伺い、そして20日に決定を致しましたが、重症でECMOという人工肺を必要とする人たちに対しては、できるところが限られているので、これはこれでできるところでやってもらう。同時に、県内で重傷の方を受け入れるためのネットワークをつくり、病院のなかでやっていただく。いちばんお亡くなりになる可能性が高い方々なので、ここだけは最低でもやらなければいけません。

ECMO回路(体外式膜型人工肺-Wikipediaより)

患者の方をそれぞれ分けて医療崩壊を防ぐ

大野)その下の重傷、中傷、軽症とありますが、軽症のなかでも困るのが「疑い患者」です。疑い患者の方は陽性かもしれないし、陰性かもしれない。陽性同士は同じ部屋に入れられる。陰性同士も同じ部屋に入れられる。しかし、陽性か陰性かわからないと、その人にうつるかもしれないし、うつされるかもしれないので、防護服も1回ずつ脱がなければなりません。これで相当疲弊が進んでいますから、ここを1ヵ所に集めようと。また最初のころは軽傷で、直後に重傷になる方がおられるのですが、無症状の方や、発症してから8〜10日経過した軽傷の方は、重傷にほとんど進まないということが、これまでの経験でわかって来ているので、そういう患者の方はホテルを利用していただくか、自宅療養をお願いする。このように患者の方を分けることによって、医療崩壊まで至らないよう頑張っているところです。

新型コロナウイルスの感染者増加に備えた病床確保策などを記者会見で説明する大野元裕・埼玉県知事=2020年4月20日午後、埼玉県危機管理防災センター 写真提供:産経新聞社

東京オリンピック・パラリンピックの会場が東京に次いで多い埼玉〜特効薬、ワクチンの提供が必要

飯田)希望的なお話もお聞きしたいのですが、オリンピック・パラリンピックも1年延期になりました。埼玉県でもいろいろ競技が予定されています。まだ早いかも知れませんが、その展望についてはいかがでしょうか。

大野)東京に次いで競技会場が多いのが埼玉県です。東京オリンピック・パラリンピックに向けて我々も素晴らしい、完璧な大会にしたいと思っています。1年の延期については政府が主導して決められまして、我々は意見も言えなかったのですが、1年の延期というからには、それまでに内科的措置、つまり特効薬やワクチン、これをきちんと供給することが最低限必要だと思います。仮に多少は新型コロナが収まっても、世界中で蔓延している状況であれば、難しいと思います。皆さんにとって希望のオリンピックになるよう、政府がやることは大きいと思いますし、そこは協力して行きたいと思います。

飯田)1年延びてしまったということで、アスリートの皆さんをフォローすることも必要ですよね。

大野)アスリートの人たちもそうですし、企業の方たちも相当長い戦いになりますので、ここから我慢に我慢を重ねて、何とか早く封じ込めることが大切だと思います。

埼玉県知事 大野元裕

飯田)最後に県民の皆さん、あるいは1都3県で聴いていらっしゃる皆さんに向けてお願いします。

大野)外出の自粛等によって、一定程度、効果が出ています。いま特効薬がないなかで、皆さんの行動、特に不要不急の外出をしない、これがいちばん大切なことですので、何度も耳にタコができているかも知れませんが、ぜひ、ご協力をお願いします。

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