アルコール消毒液が無くても様々な代用品がある〜東京都医師会会長が解説 新型コロナウイルス感染予防対策

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(4月21日放送)に、新型コロナウイルスの医療対策の最前線に立っている東京都医師会会長の尾崎治夫氏が出演。感染防止対策としての「アルコールスプレー」の代用品と、「マスク」の効果について、番組リスナーからの疑問・質問をもとに解説した。

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」

アルコール消毒液が無ければ石鹸や漂白剤で

飯田)早速質問が来ております。ラジオネーム“オン”さん、54歳の自営業の方です。「いま現在キッチン用、手の消毒用のアルコールスプレーがなかなか購入できません。アルコールの代わりに除菌ができる、身近なものってあるでしょうか?」と相談をいただきました。先生、どうしたらいいですか?

尾崎)アルコールを使っていろいろするのは、ウイルスの表面がいわゆる脂肪分、油で囲まれているからだと考えていただけたらいいです。表面の油を溶かせば、ウイルスは不活化して死んでしまう。ですから、そういうものであれば何でもいいのです。アルコールがなかなか手に入らない場合、家に石鹸は必ずあると思いますから、石鹸をよく泡立てて30〜45秒洗っていただくと、石鹸は油を溶かす作用があるのでウイルスは死んで行きます。アルコールが必ず必要というわけではありません。それからドアノブなど、ウイルスがついているかもしれないところを消毒するには、いわゆる次亜塩素酸ナトリウムが有効だとか、0.05%がいいなどと言われています。しかし、いまはそういうものを直接購入しようとしても、品薄になっています。その場合は、「キッチンハイター」などがありますよね。

飯田)家庭用の漂白剤ですね。

尾崎)次亜塩素酸ナトリウムが入っているのを確認して、自分で0.05%くらいに薄めればつくることができます。ネットにもやり方がいっぱい出ているので、自分でつくってドアノブやテーブルなどを拭く道具にしてもいいと思います。また、次亜塩素酸ナトリウムを手に直接つけるのが有効かどうかについては、諸説あるのですが、私はある程度有効だと思います。ただ、すごく手が荒れます。市販のアルコール消毒液は、グリセリンなどいろいろなものが入っていて、手が荒れないようにする成分も一緒に入っています。ですから、そういったものの方が手には優しいと思いますが、基本的には石鹸で十分に洗い、手が荒れやすい人は汚染されていないハンドクリームなどをつけていただく、ということだと思います。

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マスクの様々な効果

飯田)マスクについてもいただいています。ラジオネーム“ムウママ”さんから、「部屋で感染者と1対1になった場合、マスクの有無で感染リスクはどのくらい変わるのでしょうか?」と、ファックスでいただきました。その意味では、マスクは有効と思っていいのですか?

尾崎)そうですね。実は、ウイルスそのものが飛ぶというより、唾液やくしゃみがいわゆる飛沫として、水溜りのようになって大きく飛ぶのです。その飛沫の大きさであれば、十分マスクで防ぐことができます。咳をしたときなどにマスクをしていれば、自分からはそういうものが飛んで行かないという働きもあります。またマスクをしていた方が、喉などに冷たい空気が直接かかりません。一般的な埃も入らないので、喉の環境をいい状態で保てます。そういう意味では効果があると思いますし、ニューヨーク州のクオモ知事も、「人と会うような場面では必ずマスクをしろ」と言っています。いろいろなデータが出て来て、欧米でもマスクをしていた方が感染しにくいと言われるようになりました。以前なら欧米の方々はマスクをする習慣がなく、日本人がマスクをつけていると「何をやっているんだ」と言われましたが、だんだん変わって来ています。

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布マスクは洗剤で洗えば大丈夫

飯田)布マスクは、何度も洗って使えると言うではないですか。でも洗濯するときにマスク1枚で洗うわけにはいかず、いろいろな服と一緒に洗濯してしまいますが、大丈夫なのですか?

尾崎)ただの水洗いではなく、洗剤などを入れて洗うと思いますので、原理としては油汚れを落とすものが洗剤にはいろいろ入っているはずです。要するに石鹸で手を洗うのと同じですから、きちんと洗濯していただければ、仮にウイルスが少し付いていた場合でも、十分に落ちると思います。

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