新型コロナの影響で関越道ツアーバス事故の追悼式が中止〜メディアは伝え続けるべき

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(4月30日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。関越道バスツアー事故から8年というニュースについて解説した。

報道陣に公開された、事故で大破した大型バス=2012年4月30日午後3時過ぎ 群馬県高崎市 写真提供:産経新聞社

関越道バスツアー事故から8年

群馬県藤岡市の関越自動車道で2012年に7人が死亡、38人が重軽傷を負った高速ツアーバス事故から8年となった29日、遺族が現場近くを訪れ犠牲者を悼んだ。

飯田)例年は富山、石川などからも多くのご遺族が集まるのですけれども、新型コロナウイルスの感染防止ということで、今年(2020年)は群馬県前橋市の男性1人だけが代表として参列し、「風化させない」と誓ったということです。もう8年経つのですね。ゴールデンウィークの初日に起こった、悲劇的な事故でした。

鈴木)ドライバーの方の過重労働を見直すきっかけにもなったのですが、このニュースをいま取り上げるのは大切なことです。この事故もそうですが、25日には関西の福知山線の事故も追悼式が見送られました。

飯田)あれは2005年の事故だったので、15年が経つことになります。

東日本大震災・首相官邸献花式で標柱へ一礼する安倍晋三首相=2020年3月11日午後、首相官邸 写真提供:産経新聞社

新型コロナウイルスの影響で追悼式などが中止に〜風化させてはいけない

鈴木)これもコロナの関係で、追悼式がありませんでした。振り返れば、3月の東日本大震災の追悼式もなくなりました。遺族の方の話を聞くと、追悼式はただの3密ではなく、特別なものです。我々もこれが1年に1回あるから、思い出して次に何ができるのか検証できているわけです。こういうものが新型コロナによって中止になっていますが、風化させてはいけません。伝えることはメディアの責任だと思います。東日本大震災にしても、復興住宅ができても孤独死の問題など、いろいろあるのです。まだ何も終わっていないわけです。コロナは当然やりますが、それはそれです。

飯田)先ほど指摘のあったドライバーさんの過重労働の問題ですが、あのときはかなり大騒ぎをして取り沙汰されました。その後のフォローアップがどうなったのか。いまは海外からの観光客も入って来ないので、むしろ仕事がないことで大変なのかも知れません。

鈴木)いまは別の問題ですが、それが制度として定着しているのか。観光バス会社にもまだいろいろな問題がありますので、それらをチェックするいいタイミングなのだから、忘れてはいけません。

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