東京都で新たに48人感染〜「数」よりも大事なこと

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月26日放送)に慶應義塾大学教授・創発プラットフォーム理事の松井孝治が出演。緊急事態宣言解除から1ヵ月経った現在の国内の状況について解説した。

【新型コロナ 帰宅ラッシュ】家路を急ぐ人たちなどで込み合う新宿駅周辺=2020年6月24日午後、東京都新宿区 写真提供:産経新聞社

緊急事態宣言解除から25日で1ヵ月〜東京都では48人が新型コロナに新たに感染

すべての都道府県で緊急事態宣言が解除されてから、25日で1ヵ月となった。国内では25日、新たに82人の新型コロナウイルス感染者が確認され、そのうち、東京都では48人の感染が判明した。

飯田)前回ご出演のときは、緊急事態宣言が出される直前でした。緊急事態宣言を経てとなりましたが、松井さんはどうご覧になりますか?

【新型コロナウイルス】緊急事態宣言解除から初の週末を迎えた東京・銀座の中央通り=2020年5月30日午後、東京都中央区 写真提供:産経新聞社

感染者数だけを追いかけるべきではない

松井)やはり、油断はできないと思います。みんな気をつけなければいけないと思います。他方で、PCR検査の体制が徐々に整備されて来ています。集団的にPCR検査を受けるというようなことも取り組まれているので、数字だけを追いかけて、「1桁だったのにまた何倍にもなった」と見ると、本質を見失うかも知れません。きちんと炙り出して、しかるべく隔離をし、治療をし、体制を整えるということが大事だと思います。陽性率などの細かいデータを東京都は発表しています。「東京都の新たな感染者数」という数字だけをメディアは出していますけれど、専門家の方々はもう少し詳しく見られていると思うので、その上での対応が必要だと思います。第2波が来たときは、思い切って緊急事態宣言の再発令も含めてやらなければいけないでしょうけれど、あまり過度に数字だけを取り上げるということはミスリーディングだと思います。

飯田)検査をすれば検査をするだけ、感染者は出て来るということがまずあります。若い人を中心に、無症状で感染する方が多い、あるいは飛沫での感染だから、大きな声を出さない、人と人の距離を取れば感染予防になるなど、いろいろなことがわかって来ました。

簡単にできる唾液でのPCR検査体制を強化するべき

松井)唾液による検査など、簡単にできるPCR検査の受検体制を強化して、医師の感染も防止できるようなやり方で、更に何倍もの体制をつくるべきだと思います。リスクの高い方、例えば高齢者施設で集団感染が起こる可能性があるところは、PCR検査を毎週行うくらいのことをやって欲しいですね。かといって、「自粛、自粛」で経済を潰してしまうと、それで命を落とす人も出て来る。そういうことになってもいけないので、きちんと体制を整えていただきたいと思います。そして本当に第2波が来たときには、躊躇せずに再発令して行かなければいけない。政府の対応を見ても、徐々に落ち着きを取り戻していると思います。

飯田)この前、夜のバーに行ってみたのですが、「飯田さん、“夜の街”で一括りにされると困りますね。カウンターで並んでいても僕ら、ほとんど話もしないではないですか」と言っていました。そういうところも、徐々に人が戻って来ているようです。

松井)そうですね。オーセンティックバーでは、カウンター越しで静かに話をするだけなので、そういうものまですべて夜の街とするのは気の毒ですね。あまり過度に自粛してしまうと、かえって続かないので、その塩梅が難しいと思います。

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