小池知事が訴えた「感染拡大要警戒」とその背景

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(7月6日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。東京都の新型コロナウイルスの新規感染者が4日連続で100人を超えたニュースについて解説した。

定例会見する小池百合子東京都知事=2020年7月3日午後、東京都新宿区 写真提供:産経新聞社

新型コロナウイルス、東京都で4日連続の100人以上

東京都で5日、新型コロナウイルスの感染者が新たに111人確認された。陽性者が4日連続で100人を超えるのは4月25日以来、70日ぶりとなる。

飯田)西村経済再生担当大臣は、東京に隣接する埼玉・千葉・神奈川の3県の知事とオンラインで会談しました。東京は選挙中ということだったので、この3県の知事と、というところでしたが。

新宿・歌舞伎町の歓楽街へ向かう人達=2020年6月4日夜、新宿区 写真提供:産経新聞社

新宿・池袋エリアと他の地域の感染者

須田)7月2日に警戒の基準が変わってしまって、東京アラートというものはないのですが、実質的には東京アラートというところに入って来ました。ポイントとしては2つあると思います。1つは夜の街関連。感染者の約4割が夜の街関連となっています。具体的に言うと、小池さんが会見で言われていたように、新宿・池袋エリアです。もう1つは、両エリアと関係のないところでの感染者です。私が取材をしていましたら、新宿や池袋エリアとはまったく関係ないところでの感染者の方に、電話で話を聞くことができたのです。保健所の調査に対しては明らかにしていないのですが、「思い当たる節はないですか?」と聞いたら、新宿・歌舞伎町に飲みに行ったので「それかなあ」と。「でも、これは言っていないのだけれど」ということでした。ですから、まったく両エリアとは関係ないところで感染した方も、夜の街関連である可能性が高いのではないでしょうか。県境を跨いで東京に入って来た方・或いは東京で感染された方が他県に行くと、無症状で感染を拡げてしまう可能性があるので、自粛というよりももう少しマイルドに、「他県への移動は遠慮してください」となっています。他県で感染者が見つかっても、なかなか感染経路が辿れないというケースが出て来たので、要警戒なのだろうと思います。

東京・渋谷のスクランブル交差点にある大型ビジョンに流された、都内で新たに100人以上の新型コロナウイルス感染者確認のニュース=2020年7月2日午後 写真提供:共同通信社

7月2日に小池知事が「感染拡大要警戒」を訴えた背景

飯田)前回の緊急事態宣言が出ていたときと比べて、1日にできる検査の量もかなり増えている。検査が増えれば、陽性者も増えるだろうという指摘も一方ではあります。

須田)小池知事もその辺りを指摘しているのですが、そうは言っても、増加傾向にあることは間違いない。先ほど申し上げたように、7月2日の時点で実質的な東京アラートを出したわけですが、国と東京都を取材して来ましたけれど、6月末の時点で7月2日前後に「何らかの警戒を出さなければいけない」という議論が出て来た。さまざまな指標を見てみると、「7月に入いると大変なことになるのではないか」という危機感があったのです。それでも、東京都だけで判断はできないので、国側と綿密にすり合わせをして来た。その結果、7月2日の小池知事による警戒が出て来たのだろうと思います。ですから、いろいろな指標で見ていると、今回の動きはあらかじめ予想できたのではないかと思います。

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