「お金をケチったら命が危なくなる」気候が変化するなか日本の公共事業費は右肩下がり

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(7月10日放送)に前参議院議員の金子洋一が出演。九州北部で11日にかけて再び激しい雨が降る見込みが出ているなか、南日本放送・村上隆二アナウンサーの現地レポートとともに、鹿児島の現在の状況について解説した。

増水した鹿児島県南さつま市の万之瀬川=2020年7月6日午前11時50分 写真提供:共同通信社

広い範囲で大雨に警戒、九州北部では非常に激しい雨が降るおそれ

西日本や東日本ではこれまでの記録的な大雨で、土砂災害の危険度が高まっている地域があり、明日(11日)にかけても大雨となるため、気象庁は引き続き土砂災害の他、河川の増水や氾濫に警戒を呼びかけている。また、低い土地の浸水にも警戒や注意が必要だ。気象庁によると、東シナ海から東北地方に伸びている梅雨前線は、ゆっくりと北上し、朝鮮半島付近では低気圧が発生していて、11日にかけて日本海を北東に進む見込み。前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、西日本から東日本では、11日にかけて大気の状態が非常に不安定となり、前線の活動が活発な状況が続くと見られている。このため、西日本から東北地方では、11日にかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨となるところがあると見られる。

飯田)さらに12日以降も大雨が続く見込みということで、11日の朝までに予想される雨の量は、いずれも多いところで九州北部300ミリ、四国250ミリ、東海や九州南部で150ミリ、などとなっております。これだけの被害が毎年のように起こっています。

金子)そうですね。熊本県知事の川辺川ダム中止の判断がよく批判されるのですが、もっと大きなフレームで見なくてはいけないと思うのです。河川の治水にかけられる予算は公共事業費なのですけれども、1997年をピークとして、それからどこの政党が政権を取っても、基本的には右肩下がりになっています。特に最近は気候が変わって来て、集中豪雨が頻発するようになりました。予算の使い方は、いま我々の生活で命の問題に直結しているわけですから、ここを考え直して行かなければなりません。「お金をケチったら命が危なくなるぞ」ということです。

九州で豪雨 橋が流された大分県日田市天瀬町=2020年7月8日午後、大分県日田市 写真提供:産経新聞社

4日、鹿児島県で初めての大雨特別警報が発表

飯田)ここで、鹿児島にいる南日本放送のアナウンサー・村上隆二さんと電話をつなげます。いまの状況を聞いて行きましょう。村上さん、おはようございます。いまの鹿児島ですが、雨はどうですか?

村上)鹿児島市内、いま雨は止んでいます。6時前には雲の隙間から青空も見えていました。現在は一面、薄い雲が広がっています。

飯田)4日は本当に大変な雨が降りました。村上さんはそのときどうされていたのですか?

村上)大雨特別警報が鹿児島県で初めて、7月4日の午前5時前に発表されました。この日は土曜日でレギュラー番組をやっていましたので、朝8時15分からお昼過ぎまでの番組は、すべてのコーナーをほぼお休みして、大雨の被害に関する情報を逐一入れて行く形で放送を続けました。

飯田)そうすると時々刻々、さまざまな被害情報が入って来て、被害が拡大して行くという感じですよね。

【熊本豪雨】熊本県人吉市で、住宅を片付ける人たち=2020年7月5日午前 写真提供:産経新聞社

現在も土砂災害警戒区域で避難勧告が出されている

村上)そうですね。被害の情報もまとめてお伝えしたいのですけれども、人的な部分の被害で言うと、鹿児島県内では現在、怪我をされた方が4人。また行方不明になっている方は、7月6日ですが、南さつま市金峰町の60代の新聞配達員の男性が、家を出たまま行方不明ということです。また、建物の被害ですが、鹿児島県のまとめによりますと、全壊や半壊、一部損壊や床上、床下などの被害があったお宅が365棟。そして、現在も避難勧告が鹿児島市全域のうち、崖の近くなどの土砂災害警戒区域に住む3万8971世帯、7万146人、また鹿屋市でも1万6259世帯、3万2595人に出されています。

飯田)土砂災害の警戒情報はようやく解除になりましたけれども、まだ警報は出続けていますよね。

村上)そうなのですよね。実は大雨警報が、県内でも早いところでは7月5日の朝から出たまま、現在もまだ警報が出ている状態です。

【九州豪雨(大牟田)】大雨で冠水し、ゴムボートで救出される住民=2020年7月7日午後、福岡県大牟田市 写真提供:産経新聞社

想定を超えた雨量〜1ヵ月の雨量の3倍

飯田)そうすると、いつ雨が降ってもおかしくないという状況のなかで、皆さんの備えはいかがですか?

村上)鹿児島は過去にも大雨、台風などがたくさんあったので、そういう部分では意識が高い方だと思うのですけれども、それを超える雨が今回は降っています。気象台のデータを見てみると、鹿児島市の南東にある鹿屋市では、7月2日の降り始めからの雨量が、7月10日6時現在で、1127ミリ。これは7月の1ヵ月分の雨量の3倍です。また、年間降水量のおよそ半分が、わずか7日間ほどで降ったことになります。

飯田)それはすごいですね。そうなると、地盤の保水力も限界まで来ていると思った方がいいですよね。

村上)土砂災害の危険は高まっているのですが、おそらくこれから深層崩壊という危険性も高まって来ると思います。

飯田)耐えきれなかったところが、大規模に深層崩壊ということになると、土砂崩れや山崩れを起こす可能性があるということですか?

村上)そうですね。過去にも鹿児島県内で雨が降った後に、深層崩壊が起きるという現象がありました。

飯田)なるほど、わかりました。気をつけて取材などを続けてください。

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