東京 新たに250人感染……2ヵ月ぶり会見で安倍総理が「言えないこと」 辛坊治郎が分析

東京都は8月27日、新たに新型コロナウイルスの感染者が250人報告されたと発表した。

こうしたなか、キャスターの辛坊治郎が8月27日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に生出演。安倍総理大臣が明日28日に記者会見し、コロナ対策などについて説明するとみられていることについて、分析・解説した。

挨拶する安倍総理 未来投資会議 ヒアリング 総理大臣官邸 2020年8月27日 - 首相官邸PHPより(https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/202008/27mirai_hearing.html)

「2類相当」でなく5類レベルであれば医療崩壊を防げる

明日8月28日、およそ2ヵ月ぶりとなる記者会見を開く安倍総理。新型コロナウイルスの新たな対策パッケージのほか、自身の体調についても言及するとみられている。新型コロナの対策パッケージをめぐっては、現在の感染症法上の指定感染症「2類相当」という位置づけが見直されるかどうかも大きなポイントとなりそうである。

辛坊)WHO(世界保健機関)が1月に発表したような、そして我々が恐れていたような、新しい形のインフルエンザやスペイン風邪のように何千万人全世界で死ぬような病気でもないという見方が、少なくとも日本では最近濃厚になってきています。特に一部で「第2波」と呼ばれている、7月から8月にかけてのPCR検査の陽性者が激増した状況のなかでの重症者の推移は4月、5月ときともさらに違います。4月5月のときですら欧米より1桁2桁低かったのですが、それよりさらに低い状況です。なおかつ若い人に関して言うと、30代未満の方はPCR検査ですでに陽性になっていました糖尿病の基礎疾患があった方が1人亡くなられているだけです。果たして、感染症法「2類相当」で一部1類と同じ扱いというのは、この病気に関してどうなのでしょうか。

無症状でも“1類相当”でエボラ出血熱の患者と同じ扱いをしなければいけないとなると、あっという間に医療崩壊します。もう少し実態に即した対応をするべきです。重症の人たちをしっかりケアする体制を整えるには大半の軽傷、無症状の人は「2類相当」というのを外して5類くらいにもっていった方がいいと思います。その方が実態に即して医療崩壊を防ぐことできるという議論が、先週くらいからマスコミにリークが始まったという感じです。

飯田)この番組や朝の番組で早いうちから2類相当はどうなのかという話をしました。

辛坊)『厚生労働省が「2類相当」から一般のインフルエンザ並みに引き下げて、でも高齢者や基礎疾患のある人にうつさないように感染防止の努力をする』という表現で書かれている、昨日26日あたりまでの一般紙のリーク記事をみると、明日28日あたりの総理大臣の記者会見で言うのではないかという見方がされていました。これは昨日26日にも私は言ったのですが、政治的リスクが大きすぎるのでそこまでは言わないと思います。言うにしても、どういう病気なのか専門家の方と討議をしてこれからの冬に備えよう、くらいのところが上限だと思います。明日28日の記者会見は、少なくとも新型コロナウイルスに関して言うとワクチンに関しての日本政府のスタンスについてだと思います。このくらいの時期にこのくらいの量のワクチンが確保できそうで、それに関してどういう優先順位で使うかについて考えていることでしょう。

また、インフルエンザと同時に流行ると大変なことになりますので、高齢の方や子供に向けて、今年はインフルエンザの予防接種を早めに打っておいてくださいとか。インフルエンザは子どもに1つの山があって重篤化して死ぬケースもあります。公費でインフルエンザの予防接種はカバーするというところまで踏み込むかもしれません。もう1つ懸念されているのは景気対策ですが、ワクチンに関しては「こういう対策をします」と話すでしょう。私は反対ですが、PCR検査の拡充をすることをパッケージで発表するでしょう。

参院国交委員会・閉会中審査で答弁する政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長=2020年7月30日午前、国会・参院第43委員会室 写真提供:産経新聞社

もし5類への見直しを宣言すれば“英断”だが政治的リスクが高い

辛坊)2類から5類への見直しに関しては明日の段階で総理から自分で言うのは政治的リスクが高いので本心ではそう思っていても専門家の意見を先行する形で、秋口の9月10月11月くらいまでに何とかする、という感じだと思います。明日28日、総理が出てきて私がここで説明したようなことを言って、「私の判断で2類から5類に下げます」と言うと一部のメディアに叩かれるでしょうが、私は英断だと思いますよ。

飯田)専門家会議で尾身会長がすでに、見直すのも1つの手ではないかと言っています。

辛坊)先行して厚生労働省からのリークで新聞記事にさんざんなりましたが、いまのところテレビのワイドショーで特化してそれにアグリーだと特集を組んでいる感じではありません。もう少し世論をみながらということでしょう。

受診のため東京・信濃町の慶応大病院に入る安倍晋三首相が乗ったとみられる車=2020年8月17日午前、東京都新宿区の慶応大病院 写真提供:産経新聞社

国のトップの健康状態は国際的シークレット事項

辛坊)もう1つ懸案は健康状態です。

飯田)健康状態に関して、トップの健康状態は基本的にはシークレットですからこれが国際的にも問題を引き起こすこともありますので。

辛坊)明日28日記者会見はコロナに関しては私が説明したぐらいの範囲だと思いますが、それ以外何のために記者会見をすると思いますか。

飯田)ここ半年でコロナの実態がわかってきたので、高齢者が特に問題です。諸外国で死者が増えているのは高齢者が集まっている施設での集団感染です。

辛坊)高齢者施設の集団感染が多いです。

飯田)そこをケアしなければいけないので、そこに勤めている方向けの施策をとるとか、検査を拡充することについてというのが1つです。あと、PCRの拡充ということで言うとインフルエンザかコロナかわからないで発熱している人は両方検査をしなければいけません。そのために検査拡充のために動いているらしいです。そうすると陽性者が無症状でも出てしまいます。そこで「2類のままだと……」というので方向を示すのではないかと思います。

辛坊)断言しないまでもそっちの方向に向けて検討を始めたぐらいのニュアンスまでは出せると思います。

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