東京都、23区の時短営業を15日に解除〜感染予防と経済活性化の難しさ

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(9月11日放送)に外交評論家・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦が出演。東京都が新型コロナウイルスの警戒レベルを1段階引き下げたニュースを受け、今後の新型コロナウイルスへの対応について解説した。

新型コロナ関連 東京都、酒類提供店に時短要請 新橋の居酒屋=2020年8月3日午後、東京都港区 写真提供:産経新聞社

東京都が新型コロナへの警戒レベルを1段階引き下げ

小池都知事)感染状況の方は約2ヵ月ぶりに、最高レベルの赤からオレンジへと1段階下がったわけです。オレンジ色に下がったとは言え、本日(9月10日)の新規陽性者数も276人となるなど、引き続き警戒が必要でございます。

 

東京都は9月10日、新型コロナウイルスの感染症対策のモニタリング会議を開き、感染状況についてこれまでの最高レベルから、「感染の再拡大に警戒が必要」へと警戒度を下げている。これに合わせて、8月6日から実施していた都内の飲食店への営業時間の短縮要請も、予定通り9月15日までで終了することを決定している。

飯田)ただ、知事も指摘していましたが、昨日(10日)は200人を超える感染者が新たに確認されたということです。

【第4回東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議】会議にのぞむ小池百合子東京都知事=2020年7月30日午後、東京都新宿区 写真提供:産経新聞社

感染拡大を予防しつつ、経済を活性化することの難しさ

宮家)毎日このニュースで、もう誰もがコロナの専門家になってしまったと、皆さん思っていらっしゃると思います。私は素人なので、あまり無責任なことは言いたくないけれども、小池都知事は「ハンマーとダンス」と言っていますが、わかりやすく言うと、例えば41度くらいのお風呂に入りたい。しかし、手元には熱湯と氷水しかない。どうするのか。まず氷水を入れると冷たくて、熱湯を入れると熱い。そして、また氷水を入れて冷たい。……これを繰り返すしかないわけです。41度の液体というのはワクチンなのですが、それは未だないのですよ。私のような年になると、若い皆さんのように無症状で元気にはやれないのです。そうしたら、もう静かにするしかない。外食なんてまったくしていません。外で食べたらおいしいだろうと思いますよ。みんなとお酒を飲んで喋りたいという気持ちはわかります。しかし、私はもう諦めているのです。

飯田)ワクチンができるなり、収束するなりということを待つしかないと。

宮家)しかも、ワクチンができる確証はありませんから。

飯田)そうなのですよね。

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」

イギリスの製薬会社アストラゼネカが臨床試験を一時的に中断

宮家)イギリスの製薬会社であるアストラゼネカが、臨床試験を一時的に中断しましたけれど、正直でいいと思います。ああいうことが起きるとわかっているからこそ、臨床試験を何ヵ月もやるのです。それにも拘らず、もう認可してしまった国があるわけでしょう。どこの国とは言いませんが、すでにどんどん打っている国だってあるのです。発表されないだけで、副作用が出ていないわけがないでしょう。

飯田)きちんとした臨床、治験をやらないと。

宮家)若い人はいろいろなことをやりたいですよね。そのためにはやはり、熱湯と氷水を交互に使い分けるしかないのかなと思います。

飯田)東京もGo To キャンペーンの対象に、来月(10月)からなるのではないかという話が出て来ました。

宮家)経済をきちんと動かすためには、両方やらなくてはいけないわけですから。その上で感染拡大も防ぐ。人間の知恵で頑張ってもらいたいと思います。

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