自殺された方まで“コロナ死”認定する日本……「これでは病気の正体が見えてこない」辛坊治郎が苦言

9月22日、日本国内の新型コロナウイルス感染者は新たに331人が確認された。死者は計5人となっている。また東京都では88人の陽性が確認され、2日連続で100人以下となった。

こうしたなか、キャスターの辛坊治郎はこの日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に生出演。日本での新型コロナウイルス感染症の統計の取り方について疑問を投げかけた。

新型コロナウイルス感染症対策分科会終了後、会見に臨む地域医療機能推進機構の尾身茂理事長=2020年7月6日午後、東京都千代田区

自殺された方が“コロナ死”の認定となる日本

辛坊)新型コロナは、いまだによくわからないところがたくさんありまして、ひとつに統計の見方もよくわからないのです。例えばWHO(世界保健機関)が発表している、何をもってコロナ死と認定するかのガイドラインみたいなものがあるのですが、日本はそのガイドラインにしたがって発表しているわけではないのですよ。

シンガポールの(新型コロナの)死者は、27人からもう何ヵ月も動かないのですよ。27人のままなのです。シンガポールは日本よりもはるかに人口は少ないけれども、おそらく年間に亡くなる方を月ばりにしたら毎月何万人も人が死んでいるはずなのですよ。そして、シンガポールは人口の1%以上がPCR検査で陽性になっているような国です。となると、それだけの感染者が出ているということは、亡くなられた方がたまたま新型コロナウイルスに感染しているというケースは、どうしても防げないわけです。となると27人から何ヵ月も1人も増えないっておかしくないですか?

増山さやかアナウンサー)おかしいですね。

辛坊)おかしいでしょう。何が言いたいかと言うと、日本は新型コロナで死んだのではなくても、自殺を含めて他の病気で亡くなった方が、たまさかPCR検査で新型コロナの陽性が出た場合、それは新型コロナ死として認定されているわけなのです。

増山)そうなのですか?

辛坊)そうなのです。

培養されたヒト細胞から放出されているSARS-CoV2ビリオン(黄色)のカラー化SEM写真(2019新型コロナウイルス-Wikipediaより)

「コロナ死」の基準を全世界的に共通化すべき

増山)自殺された方が万が一そうであっても。

辛坊)はい。私は自分で取材して確認しております。実は悲惨なことに、この方、新型コロナに感染したことを悲観して自殺されたのですが、その方は新型コロナで亡くなったとカウントされています。

いま亡くなられている多くの方はご老人の方が多いです。もともと非常に重篤な持病を持っている90歳とかなかには100歳代という方がいらっしゃいます。その方々でも新型頃に感染していた場合は、他が原因でも新型コロナ死ということになって、そのトータルが千数百人と。だから、感染者が出る限りは毎日必ず一定数新型コロナで亡くなっている方が計上されますよね。

となると、この病気がどれくらい恐ろしいかということをデータとして共有するためには、少なくとも、何をもって「コロナ死」とするかということの基準を全世界的に共通化しなくては。

増山)統一しなくては意味がないですよね。

辛坊)意味ないのですけれども、各国バラバラなのですよ。これでは対策など立てられないだろうと。だから、この辺りから含めて新型コロナってどういう病気なのかという原点にかえって基準から揃えて、その上で正しく判断するということを始めないと。

増山)整理して。

辛坊)ええ。そういうことを私はまず日本政府にはいちばん最初にやっていただきたいと。少なくとも自殺された方でたまたま新型コロナに感染していた方をコロナ死と認定するなんてことをしていたら、病気の正体が見えてこないだろうと。

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