国連総会の一般討論演説〜日本の国会にも活用可能な「ビデオ演説」

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(9月23日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。ビデオによる一般討論演説が始まった国連総会について解説した。

22日、国連総会議場で放映されたビデオで演説するトランプ米大統領(国連テレビから、共同)=2020年9月22日 写真提供:共同通信社

国連総会、各国首脳による一般討論演説が始まる

国連総会の一般討論演説が、日本時間の9月22日夜から始まった。2020年は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて各国首脳は出席せず、史上初のビデオ演説で実施。初日にはアメリカのトランプ大統領をはじめ、中国の習近平国家主席らが演説を行っている。

飯田)ニューヨークの国連本部で国連総会が開幕しました。通常なら各国首脳が集まるところですが、コロナのため集まりませんでした。

国際連合総会会議場(国際連合総会-Wikipediaより)

セレモニー的な部分は国会もビデオでいい

高橋)ニュースだけ観ていると同じですね。このような形で、いろいろな会議ができるのではないでしょうか。トランプさんも言いたい放題言っていました。議場にいても同じですから、インフォメーションとしては同じです。その場で議論を行うわけではないので、これで十分です。

飯田)セレモニー的なものは、これでもいいですね。

高橋)十分です。国会も最初の部分は、このやり方でできるのではないかと思います。

飯田)全部が決まりものの本会議などはできますよね。

高橋)質疑も事前に来ているので、ビデオで流せます。

飯田)本会議はそうですね。でも、予算委員会などは難しい。

高橋)あれは丁々発止なので、できません。セレモニーはこれで十分です。

ホワイトハウスで記者会見するトランプ米大統領(アメリカ・ワシントン)=2020年7月28日 写真提供:時事通信

「チャイナウイルス」と発言し、中国を批判したトランプ大統領

高橋)トランプさんは名指しで「チャイナウイルス」と十数回も言っていたのですが、中国は何も言いませんでした。

飯田)習近平氏は新型コロナウイルスに関しての名指しは避けて、政治問題化、汚名を着せることに反対すると言っていました。

高橋)発生源は中国ですからね。昔の命名法ならば「チャイナウイルス」と言うでしょう。香港風邪、スペイン風邪の例もあります。WHOでルールを変えて、そう命名するのはやめようとなったのは、つい最近です。

飯田)今回の場合はCOVID-19と言われています。トランプさんは相当、中国に対して批判していますね。

高橋)大統領選挙もありますから。言っていることは真っ当です。中国が最初に情報提供をしてくれなかったとか、WHOが実質的に中国主導で、事実と違うことばかり言っていたというのは正しいです。

飯田)前々からトランプさんは主張していますし、そういうことを改めて演説した。

高橋)国連のビデオで言いました。

飯田)現場にいたら激烈に反応することもできますが、ビデオなので。

高橋)だから面白いのです。またどこかで激論を交わす場があればいいですね。

新型コロナ関連、公園で散歩する高齢者=2020年3月17日、大阪市東住吉区 写真提供:産経新聞社

高齢者の死因〜コロナによるものか、高齢によるものかの識別が難しい

飯田)国際会議そのものが開けない状況ですよね。

高橋)世界中がコロナで大変ですが、案外死亡率は高くありません。対処方法がわかって来たという感じがします。ワクチンができなくても、最悪の場合は既存の組み合わせで回避できそうです。

飯田)一部の既往症があったり、ご高齢の方はリスクがどうしても高くなってしまう。

高橋)高齢の方ほど高リスクなのですが、コロナによる影響なのか、単なる加齢なのかということの識別が難しいようです。高齢化と死亡率の増加が一緒だという研究結果も多くあります。

飯田)各国の統計、日本の統計も変わりましたが、いろいろな要因で亡くなった場合でも、後から陽性と判断されれば、コロナ死になるという統計を取っているので、そういう数が出て来ます。

高橋)実際のところコロナの影響か、コロナ陽性ではあるけれど高齢によるもので、他の要因で亡くなったのかどうかについては、統計上の識別が難しいという研究結果が少なくありません。

ロシア、世界初の新型コロナワクチン承認 撮影地:ロシア モスクワ 撮影:2020年08月06日 AFP PHOTO / Russian Direct Investment Fund / Handout AFP=時事 写真提供:時事通信社

既存の薬が有効ならばワクチンに頼らなくていい

飯田)日本でも、アビガンがいよいよ承認されるかという段階になって来ました。

高橋)アビガンは既存の薬であり、副作用や使用方法もわかっています。そういうものを組み合わせることでうまく行くのなら、ワクチンに頼らなくてもいいかも知れません。

飯田)これまではワクチンができないと、いままでの暮らしに戻れないと言われていました。

高橋)意外に、既存の薬の組み合わせは有効かも知れません。副作用がわかっているので、そこに気を付ければいいのです。それで最悪の事態が回避できるのであれば、ワクチンの副作用を気にする必要がありません。

飯田)よくワイドショーなどで言われているのが、副作用と後遺症です。

高橋)最近はそこを言わないと、ワクチンの効能が言えないようです。

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