GoToトラベル「使わないと一方的に税金で負担だけさせられる」制度の課題を辛坊治郎が指摘

キャスターの辛坊治郎が10月6日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に生出演。観光支援事業「GoToトラベル」の今後の見通しについて推測した。

Go To トラベル 東京発着旅行の旅行商品予約解禁 旅行代理店では割引商品の販売開始=2020年9月18日午後、東京都台東区の日本旅行リテイリングパルコヤ上野支店 写真提供:産経新聞社

総予算1兆3500億円のうち、これまでの割引支援額わずか735億円

観光庁は10月6日、政府の観光支援事業GoToトラベルを利用して9月15日までに宿泊した人は、少なくとものべ1689万人だったとの速報値を発表した。割引支援額は少なくとも735億円だ。

辛坊)とにかくGoToトラベルというものは、総予算が1兆3500億円です。基本的には1月下旬までです。それまでに予算が尽きたらそれで終わりという制度ですから、私の周りの関西の心の狭い友人たちは「10月1日から東京が加わる?そんなもの1兆3500億円という金額の上限があるんだから、東京の人間がこんなもの使い始めたらあっという間になくなるから東京は除外しておけ」と言うのですが、いまのニュースを聞く限りでは、ちょっとやそっとじゃあ1兆3500億円には達しないです。9月15日までということで、東京が除外されている段階の数字ですけれども、夏休みを挟んでいます。夏休みがあって、それでもいまのところ735億円で1000億にも達していないということは、総予算が1兆3500億円なので、東京が加わっても、何せ休みがなきゃ行けませんから。

増山)そうなんですよね。

辛坊)となると、10月1日からですが、実際にどこかへ旅行へ行こうと言ったって、現役世代は休みが取れないし、高齢者は病気の感染が怖いとなると、夏休みに東京以外では家族連れがめっちゃ多かったのですが、このタイミングは家族連れと言っても、子どもの学校が休みじゃないですからね。冬休みもどうなんだろう。夏休みがあんな状況でしたから、冬休みも短くなっちゃうとなると、冬休みも大手を降って長期間休みというわけにもいかないということとなると、1月末までです。例外がありまして、修学旅行にGoToトラベルを使う場合は3月15日まで使えるらしいですが、そうでない場合は1月の末。日帰りは1月の末日まで。宿泊の場合は1月末日がチェックインで、翌日2月の頭がチェックアウトまでしか使えないということになっています。どちらか早い方です。1兆3500億円が尽きたら終わりなのですが、いまの利用状況からみると、先に予算が尽きることはどうも考えづらい。

増山)余っちゃったらどうするんですか。

辛坊)一応、建前としては1月末で終わりなのだけれども、6日、7日あたりの与党内のいろいろな人の発言を聞いていると、「予算はあるんだったら予算の限り延長しちゃえばいいんじゃないの」というニュアンスの声も聞こえてきています(※編集部注:赤羽一国交相も9日の記者会見で、GoToトラベル実施期間の延長もありうるとの考えを表明した)。そうなると、基本的に予算は年度ごとですから、1月末じゃなくて3月末の年度末までの継続はあり得ると読んでいます。

増山)そうなるといいですよね。使えますよね。

辛坊)春休みもひっかかるとそうです。修学旅行が3月15日まで使えるということなので、その辺りをめどに伸ばすんじゃないかと思います。

旅行代理店のGo To トラベルキャンペーンを知らせる張り紙=2020年7月20日、東京都渋谷区 写真提供:産経新聞社

使わなければ損。しかし使うには半額原資がいる

辛坊)何回も申し上げていますが、ある意味不公平な制度です。とにかく休みがあって、半額補助なので、半額のお金がないとどうにもならないです。半額払えてなおかつ休みが取れる人でないと、使えないということで、ものすごく不公平です。半額補助の部分というのは、基本税金で負担するということですから、当面は国債は発行するにしても、その国債は長年かけて税金で回収せざるを得ない制度になっていますから、結局のところ、今回半額無料で「めっちゃ得じゃん」という反面、その半額に関してはいまの現役世代だけとは限りませんが、基本的に国民が返していかなければいけないわけで、ぶっちゃけ言うと、使わなければ損ということです。だから、使わないと一方的に負担だけさせられるという可能性もあります。だけど、使わなければ損でも、使うには半額原資がいるわけです。どうしたらいいのという感じです。ただ、そういう制度だということは知っておかれてもいいだろうと思います。

関連記事(外部サイト)