『ドラえもん』でいうとトランプはジャイアン、バイデンは出木杉くん……どちらのほうが日本にはいいのか

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(11月3日放送)に政治アナリストの渡瀬裕哉が出演。日本時間3日夜に投票開始となる大統領選の見通しを解説した。

11月2日、米大統領選の投票日を前にノースカロライナ州で支持を訴える共和党のトランプ大統領(左、ロイター=共同)とオハイオ州で支持を訴える民主党のバイデン前副大統領(ゲッティ=共同) 写真提供:共同通信社

米大統領期日前投票 3分の2超え

日本時間の11月3日夜投票が始まり、4日に開票が行われるアメリカ大統領選挙の期日前投票が11月1日までに9160万人となり、2016年の前回選挙の投票総数の3分の2を超えたことがわかった。

飯田)CNNによると、16の州で既に半数以上の有権者が投票を済ませているということで、前回の投票総数の67%に達していると。さあ、大統領選、渡瀬さん、このことをここのところいろいろなメディアで聞かれ続けているとは思いますが、どうなるのでしょうか。

渡瀬)これは非常にタイトなレースになっているのですけれども、バイデンさんが終始一貫して有利なのです。それをトランプさんが最後の猛追ということで追い上げているという所なのです。しかしこれは毎回そうで、民主党の人たちがどちらかというと支持率が高くて、共和党の人たちはいちばん最後に一所懸命運動してまくっていくという話なので、織り込み済みの話でもあるのです。

飯田)そうなのですか、この流れというのは。

渡瀬)そうですね。共和党の人たちはいちばん最後に家を一件ずつピンポンして訪ねるのですよ。すいません投票行ってくださいというのをものすごい数やるのです。それこそ何100万というレベルでやるので、それでじゃあ行きますといってちょっと支持率が上がるというのは、前回も一緒なのです。

飯田)そのまくりが最後首の皮1枚上がるかどうかというところですか。

渡瀬)そうですね。今回はバイデンさん、民主党の方ですけれども、ずっとコロナが危険だという話をしているのでテレビ広告中心で、最後にピンポンする方っていうのはバイデンさんの方はほとんどやっていないのですよ。だから最後にトランプさんがぐっと支持率が上がっているというのがいまの状況です。

米大統領選挙=2020年10月31日 AFP=時事 写真提供:時事通信 (Photos by JIM WATSON and MANDEL NGAN / AFP)

『ドラえもん』でいうとバイデンは出木杉くん、トランプはジャイアン

飯田)日本にとってはどちらがいいのですか。

渡瀬)僕はトランプさんの方がいいと思っています。なぜかと言うと、民主党というバイデンさんの方はあまり軍事費を伸ばさないのです。だからいま中国の軍事脅威ってけっこう高まってきていると思うのですけれども、それに対して一緒に対処しますよというのはトランプさんもバイデンさんも同じなのですけれども、バイデンさんというのは、『ドラえもん』でいったら出木杉くんみたいなものなので、ちゃんとしたことを言うのだけれどもきちんと守れる力があるかどうか怪しいのです。トランプさんの方はジャイアンみたいなもので、普段は傲慢なんだという感じなのですけれども、劇場版になったらちゃんと守ってくれる。

飯田)映画だとすごくいいやつになる。

渡瀬)だからトランプさんの方は武力というかちゃんと軍事費を整えて、いざとなったら日本と一緒にやってくれますよということになると、こっちの方が信用度はありますかね。

飯田)なるほど。同盟を大事にするというところをクローズアップして、だからバイデンさんの方が日本にとっていいんだよという人もいますが、そうか、その裏打ちみたいなものがない可能性がある。

渡瀬)そうですね。貿易問題に関していくと、実は2年後に選挙があるのです。議会の選挙があるのですけれども、そこの上院議員の選挙って3分の1づつ変わっていくのですけれども、その対象の場所がラストベルトなのですよ。工業地帯なので、別にこれはトランプさんであろうがバイデンさんであろうが、日本に対してもう1回貿易問題やるのは一緒なのです。

飯田)そうか、それは強く出ないとラストベルトの票が取れない。

渡瀬)だから本当に口先で同盟国が大事と言っているだけの違いでしかなくて、そう考えると、じゃあちゃんと軍事費をつけてきちんと安全保障をやっていこうとするトランプさんの方がいいのではないかなと思います。

飯田)なるほど。

関連記事(外部サイト)