冬に向けての新型コロナ対策〜政府は「経済を回すために何をすればよいか」を示すべき

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(11月10日放送)にジャーナリストの有本香が出演。11月9日に行われた新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身会長の記者会見について解説した。

参院予算委員会で答弁する政府参考人の新型コロナウイルス感染症対策分科会・尾身茂会長=2020年9月3日午後、国会・参院第1委員会室 写真提供:産経新聞社

新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身会長が会見

政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は11月9日に記者会見を開き、国内の感染状況について「急速な感染拡大に至る可能性が高い」として、冬場に向けて感染対策をより一層強化するよう提言した。

飯田)感染拡大が続く北海道では昨日(9日)、感染者が初の200人を超えたということで、鈴木直道知事も上京して西村担当大臣と会談しています。尾身会長の会見のなかでは、より踏み込んだクラスター対策や対話ある情報発信というような5つの項目を挙げています。冬場に向けて感染拡大するのではないかと言われていましたが、やはりというところでしょうか。

英イングランド外出制限へ 10月31日、ロンドンで飲食店に集う人々(ゲッティ=共同)=2020年11月1日 写真提供:共同通信社

海外との行き来再開で強いウイルスが入ることはないのか〜ファイザーが有望なワクチン開発の情報も

有本)ただ、昨日の会見も特に新しいことはなく、「それ、いままでもやっていますよね?」というようなことばかりでした。

飯田)緊急会見ということでしたので、「札幌でロックダウンか」などと緊張が走りましたが。

有本)昨日たまたま夜、車で都内を走る機会があったのですが、夜が早かったですね。9時ごろでもう真っ暗でした。ようやく先週あたりから人が戻って来たなという感じがしたところでしたが。そういう意味では経済との両立をどうするのかということです。昨日の分科会の提言にはいくつかポイントがありましたが、私が気になるのは、11月に入って外国との行き来を一部再開しています。日本はいまのところそれほど重症者が多いというわけではありませんが、ヨーロッパなどはまた深刻な状況になっています。ここで再度、新たに強くなったウイルスが入って来るのかどうかということです。一方では、ファイザーとアメリカ当局がとても有望なワクチンをつくることができたという情報がありました。

飯田)9割予防できるというような。

Go To トラベル 東京発着旅行の旅行商品予約解禁 旅行代理店では割引商品の販売開始=2020年9月18日午後、東京都台東区の日本旅行リテイリングパルコヤ上野支店 写真提供:産経新聞社

感染を予防する一方で「経済を回して行くために何をするべきか」〜そのために何をするかを政府に具体的に示して欲しい

有本)そういうものが今後、他からも確保されて行くということになれば、さほど恐れるに足りないということになるのか。確定していないことは言いにくいということはわかるのですが、その辺りの見通しを、政府として今後どう取り組むのかということを示していただきたいです。不安だけが煽られて町場の経済が冷え込むという、この悪循環はよろしくないですね。

飯田)経済との両立という面を考えると、今回会見した尾身さんは感染症の専門家で医療の立場の人です。本来であれば、経済の専門家の人たちとの意見も合わせながら、最後は政治が出さなくてはいけないのではないでしょうか。

有本)そう思います。尾身会長のお話は専門家の知見として私たちは受け止めなくてはいけませんが、それだけが出されるということには違和感があります。当初から経済の専門家の知見については加味されていない感じがあります。もはや、経済の専門家の知見というまでもなく、世の中を見ればどうなっているのか、もうわかっていることです。それでも経済を回して行かなくてはならない。そのために何をするかということについては政府が主体的に示すべきだと思います。

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