バイデン氏勝利で〜北朝鮮拉致問題は「遠のく」のか

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(11月10日放送)にジャーナリストの有本香が出演。バイデン氏が米大統領選の勝利を確実にしたことを受け、北朝鮮による拉致被害者、有本恵子さんの父・明弘さんが語った複雑な心境について解説した。

2020年4月11日、北朝鮮・平壌で開催された朝鮮労働党政治局会議で話す金正恩党委員長(朝鮮中央通信=共同) 写真提供:共同通信社

北朝鮮による拉致問題解決〜オバマ政権時には有効な手を打たなかった

アメリカ大統領選で民主党のバイデン氏が勝利を確実にしたことを受け、北朝鮮による拉致被害者、有本恵子さんの父・明弘さんは「主張を二転三転させる北朝鮮に対して、強い姿勢を貫いてくれるトランプ大統領だからこそ解決に導いてくれると信じていた。バイデン氏では解決が遠ざかってしまうのではないか」と語った。

飯田)思いを引き継ぎ、「北朝鮮に対応して欲しい」とバイデン氏に求めたということです。当然、不安もありますよね。

有本)有本恵子さんのお父様、明弘さんの言葉は、「不安」にしか私は聞こえません。オバマ政権の8年間では、北朝鮮に対して実効的な手は打っていただけなかった。特に、拉致問題についてはまったくと言っていいほどです。バイデンさんはその政権で副大統領だったわけですから、同じような路線かと思うと、かなり心配です。そして、こういうことがあるたびに、拉致被害者のご家族の方々にコメントを求める、あるいは声明を出さざるを得ないこの状況こそがまず問題です。

飯田)ご本人たちに委ねてしまっています。その前に日本政府など、いろいろなプレイヤーがいるはずなのに。

夫の滋さんの死去を受け、息子の拓也さん(左)、哲也さん(右)と記者会見する横田早紀江さん=2020年6月9日午後、国会 写真提供:共同通信社

長く続くアメリカ頼みでなければならない状況

有本)拉致被害者のご家族が、毎年のようにゴールデンウィークの時期にワシントンにいらっしゃっていますよね。日本政府では解決できないから、アメリカの大統領及びその周りの人たちに頼みに行っているわけです。これに、日本の国会議員も何人も付いて行かれていまして、付いて行っている方は、この解決に向かって活動されている方々だから、それを腐すつもりもないけれども、アメリカ大統領頼みでなければいけない状況がこれだけ長く続くというのは、日本国民として切ないです。

飯田)めぐみさんにしても、50代半ば以降に差し掛かるし、親御さんの世代は、このところ志半ばにして亡くなる方もいらっしゃいます。

有本)有本恵子さんのお母様も亡くなりましたし、横田めぐみさんのお父様も亡くなりました。これを、日本国としてどう解決するのかということを力強く、総理をはじめ、日本政府の関係者にも出していただきたいですね。私は、毎日でもいいから、何かの形でニュースになるようにして行くべきだと思います。

飯田)節目や、物事が動いたときだけということではないということですよね。これだけの人権侵害が20〜21世紀に起こっているのですから。

有本)日本の拉致問題。それから中国国内における民族と絡んだ人権問題。こういうことに、前例がないくらい一生懸命に取り組まれて来たのがトランプ大統領です。これがアメリカ政府の姿勢だとして、引き継がれるのであれば、それはそれでいいと思いますけれども。

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