トランプ氏訴訟「“保守派”とはいえ最高裁判事は自身の思想と世論の調整をする」辛坊治郎が解説

キャスターの辛坊治郎氏が11月12日(木)、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。アメリカ大統領選でのトランプ大統領の開票と訴訟の行方について解説した。

国連総会議場で放映されたビデオで演説するトランプ米大統領(国連テレビから、共同)=2020年9月22日 写真提供:共同通信社

アメリカ国防総省は10日、アンダーソン国防次官代行ら高官3人が辞任したと発表した。アメリカのメディアによると、トランプ大統領周辺から辞任の圧力があったということだ。トランプ大統領はエスパー国防長官を9日に解任したばかりで、国防総省上層部の混乱が安全保障に影響する恐れも指摘されている。

辛坊)トランプ大統領の“悪あがき”といった方がいいのか、どのくらい本人は認識しているのか、周りに言われてそうしているのかよく分からない。このような言い方をしていいのか分かりませんが、実際問題として、日本の総理でさえも祝意を伝える電報を打っているなかで、なかなかアメリカの裁判所がひっくり返してトランプ大統領当選というふうになる可能性はほとんどないでしょう。

飯田)票差がどこまで、ということがどうなっていくのかということもありますね。また、12月8日にはいずれにせよ選挙人を確定させなければならないという、おしりが決まっているというなかで、裁判の費用もどうなっているのかという話も出てきています。

辛坊)裁判には60億円くらいお金がかかるので、トランプ陣営がファンドレイジングでお金を集めようという話がありましたね。日本の判事でもそうなのですが、最高裁の判事でもやはり自分可愛さで世論に動きますからね。いくら“独立して”といっても、微妙なところで自分の姿勢と世論とのね。

飯田)整合のつけ方が。

辛坊)そうなのですよ。なので、いくら自分がトランプ大統領を応援したいと思っていても、最高裁判事という肩書を持っている状況のなかで、そのような思想性を前面に出すことが自分の人生にとって損か得か、ということは絶対に人間は考える。そうなったときに、多くの最高裁の裁判官は9人の判事のなかの6人が保守派といわれている状況ではありながら、そう簡単には“郵便投票無効”というところまでは踏み込んでいけないでしょう。

若干僅差で逆転できるくらいであればまだしも、数十そこらで差がついている。よく言われていたことが、いちおうは民主党や共和党が総取りでそこの州で選ばれた選挙人は、選ばれた方の党に入れる、となっていますが、造反が絶対に法理論上ないかというと、造反はあります。270ギリギリで、12月8日の選挙人選挙のときに造反議員が出ると大統領になれないかもしれないという話はありますが、今回バイデンさんが獲得した票数を見る限りは、多少の造反が出てもひっくり返ることはなさそうです。なので、これに関してはほぼ決まりだろうなという感じはします。

飯田)不正があった、などいろんなことを言われていますが、これはFBIなりが捜査してこの先を見るという感じでしょうか。あまりそこも動いていないという感じですかね。

辛坊)ただし、結論としてはバイデン大統領で決まりだと私は思いますが、それが日本にとってプラスかどうかはそれはまた全然別問題。

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