表参道の土地をめぐり地面師3人逮捕〜その背景にある大きな存在

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(11月16日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。表参道の土地をめくり、地面師グループの男が逮捕されたニュースについて解説した。

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」

3つに分かれる「地面師」グループ

東京・表参道の土地の地主になりすまし、所有権を勝手に移転しようとしたとして、警視庁捜査2課は11月12日までに偽造有印私文書行使などの疑いで、地面師グループとみられる3人を逮捕した。土地購入代金として数億円がグループに支払われており、同課は詐欺容疑でも捜査している。

飯田)地面師と言うと、五反田の土地での事件をこの番組でも以前、須田さんに詳しく解説していただいたことがありましたが、まだまだいるのですね。

須田)五反田の場合は、大手住宅メーカーが引っかかったという事件ですが、その五反田のケースと人脈的に重なるのです。関東一円を舞台として、土地をめぐる詐欺を仕掛けていたグループは大きく3つあったとされています。いちばん大きなグループが五反田を仕掛けたグループで、多くはそこにつながっているのです。その人脈を一掃しないことには、同様の事件が繰り返されるということです。情報を集める役、地主になりすます役など、いろいろな役割をそれぞれが実行するというところでグループは成り立っています。

積水ハウスが「地面師」の被害に合いだまし取られた土地。この一角だけ草木が多い茂っていた=2018年10月16日午前、東京都品川区西五反田 写真提供:産経新聞社

広域暴力団につながる人脈も出て来ている

須田)その一方で、新橋でもこの地面師グループの暗躍によって同じような事件が起こったのですが、このときは地主が亡くなるという一件がありました。殺人の疑いもあるということで、内偵捜査が進んでいる最中なのです。これについては結論が出ていないのですが、手口としては強引になって来ています。これは地面師グループが手掛けるようなやり口ではないのです。裏には闇社会につながる勢力も関与しているのではないかということです。このようなケースは都内でも散見されています。これは古い手口なのですが、「土地を売れ」と言って、トラックが突っ込んで来るというようなケースが出て来ています。その背景を調べると、大手広域暴力団につながるような人脈が出て来る。私の取材によると、広域暴力団につながるグループが土地取引をやっていて、会社そのものも乗っ取っているというケースなども出て来ています。そこまで捜査の手が及んで行かないと、全貌が解明できないという状況になるのではないかと思います。

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」

いまでも銀座の一等地などでは買い手が複数出て来る

飯田)コロナの影響で経済的には下降気味だと言われていますけれども、土地の取引や不動産に関しては、まだまだ調子はいいわけですか?

須田)郊外の住宅地などは別としても、「この土地を逃してしまったら、将来二度と手にすることができない」というような土地になると、買い手は間違いなく出て来ます。例えば銀座の一等地などというと、かなりの高値が付いて、買い手が複数出て来るというケースはあるのです。不景気や不況は関係ないのです。

飯田)なるほど。人脈などを全部叩かないと、このような事件は起き続けるということになるわけですね。

須田)しかもいま地主自体が高齢化していて、その相続者もいないようなケースが出て来ている。もう1点注目しなければならないのは、所有権は登記しなければ守れないということです。未登記の問題なども出ていますからね。

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