バイデン政権での「在韓米軍撤退」はあるのか〜危ぶまれる東アジア情勢

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(12月2日放送)にジャーナリストの佐々木俊尚が出演。バイデン政権になった場合の東アジア情勢について解説した。

米デラウェア州ウィルミントンで演説するバイデン次期大統領(アメリカ・ウィルミントン)=2020年11月25日 AFP=時事 写真提供:時事通信

茂木外務大臣が早い時期での日米外務大臣の会談に意欲

茂木敏充外相は12月1日の参院外交防衛委員会で、米国のバイデン次期大統領がブリンケン元国務副長官を国務長官に指名したことを受け、日米外相による早期の電話会談や対面での会談に向け調整する考えを示した。

飯田)アメリカの体制がこのままバイデン政権になるのであれば。

日中外相会談 中国の王毅国務委員兼外相と会談する、茂木敏充外相=2020年11月24日午後5時33分、東京都港区の外務省飯倉公館 写真提供:産経新聞社

バイデン政権では同盟国を大事にする

佐々木)民主党内部でも、対中戦略は変わらないと言われています。バイデンさんになると、日本を含めたドイツ、フランスなど同盟国に対する見方が大きく変わる可能性があります。トランプ政権では、中国と同じように一歩引いた感じでしたが、バイデンさんになるともう少し同盟国を大事にするでしょう。そこで日本とアメリカがどのくらい協調体制を取れるかが会談の肝だと思います。

飯田)尖閣の安保条約適用なども含めて。

日米共同統合演習「キーン・ソード」護衛艦「かが」の甲板で記者会見する、防衛省の山崎幸二・統合幕僚長=2020年10月26日 写真提供:産経新聞社

在韓米軍の撤退はあるのか

佐々木)いまのところバイデンさんの腰が引けているところはなく、中国に対して、「日本と協調してやって行く」という姿勢は揺らいでいない安心感があります。少なくとも、「在日米軍撤退」などという恐ろしいことを言い出す心配は現状ではないと思います。気になるのは、在韓米軍をどうするのかということです。アメリカはそこまでやる気はないと思いますが、中韓の関係から、そういうことになって行きそうな雲行きもあります。

飯田)現地の世論が沸騰して来ると、アメリカは退かざるを得なくなるというのは、フィリピンで90年代に起こった例ですよね。

佐々木)在フィリピン米軍が撤退した結果、南シナ海がああいう事態になってしまいました。今後、北朝鮮がどうなるのかという、そこの構図をどこまでアメリカが見通しているかです。

飯田)文在寅政権は親北であり、親中国だと言われています。韓国が北の従属国になってしまうのかという議論も出ているので、その見通しを我々は見て行かなければいけないと思います。

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