王毅外相がアメリカとの関係改善に期待を示す〜日本との関係は

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(12月8日放送)に参議院議員で自由民主党新型コロナ対策本部・本部長代理の武見敬三が出演。中国の王毅外相が米企業団体とのオンライン会合に参加したニュースについて解説した。

日中外相会談 茂木外相と会談する、中国の王毅国務委員兼外相=2020年11月24日午後5時37分、東京都港区の外務省飯倉公館 写真提供:産経新聞社

王毅外相、次期政権に対話を呼びかける

中国の王毅外相が12月7日、アメリカ企業団体とのオンライン形式の会合に参加。今後の米中関係について「アメリカの対中政策が理性を取り戻すと信じている」と述べ、アメリカとの関係改善に期待を示した。

飯田)中国の外交姿勢ですが、王毅外相はこの間日本に来たばかりです。

武見)中国は一帯一路という大きな戦略を進めていて、しかも米中関係が深刻化して、日本のような中間に位置する国との関係、特に経済的な観点から改善したいという意向が強かった。そのような状況のなか、中国側の意向で王毅さんは来日しました。

飯田)そう言われていますね。

武見)尖閣諸島の領土問題について、「我が国には領土問題は存在していない」という強い立場をとっていますが、これが深刻なネックになっていますから、そう簡単に関係が改善されて経済関係についても順調になるとはとても思えません。しかも米中の対立はデカップリングという、ITなどの分割化にまで及んでしまう可能性が高くなっていて、日本はどちらの立場をとるのかという選択肢を迫られるかも知れません。そういう状況のなかで、中国が日本に対して働きかけをするとしても、日本の全般的な安全保障上の政策から言っても、そう簡単に中国との間で妥協できる立場にありません。外務大臣が来ても、それは一時的なカンフル剤的効果しかなかったと私は見ています。

日中外相会談 会談を前に肘タッチする、中国の王毅国務委員兼外相(左)と茂木敏充外相=2020年11月24日午後5時31分、東京都港区の外務省飯倉公館 写真提供:産経新聞社

王毅外相の尖閣諸島への発言は「外交の基本」を破った行動だった

飯田)それでありながら11月の共同記者発表のときに、尖閣について王毅氏が言及したのに茂木さんが何も言わなかったというのが、自民党内でも外交部会で波紋を呼んでいます。

武見)共産党まで文句を言っていました。

飯田)志位さんも。あれはどう見たらいいですか?

武見)あそこだけ見れば、一言反論して欲しかったですよね。ただし、茂木さんはタフネゴシエーターとして有名な人です。王毅さんとの実務者協議のなかでは、日本の立場を明確に厳しく指摘して守っていたのです。外交上厳しい交渉をしていても、直接会談が終わった後は、「話し合いをして互いの理解を深められた」と言うにとどめて、不必要に国民感情を刺激しないというのが外交の基本です。それを王毅さんが破ったということです。

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