非公開で行うべき「桜を見る会」安倍氏の喚問

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(12月21日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。「桜を見る会」の前夜祭をめぐる問題における安倍前総理の証人喚問について解説した。

【政治 衆院本会議 安倍晋三前首相】衆院本会議後、記者の取材に応じる安倍晋三前首相=2020年12月4日午後、国会内 写真提供:産経新聞社

森山国対委員長〜野党が求める安倍氏の喚問に否定的

「桜を見る会」の前日夜の懇親会をめぐる問題で、野党側が安倍前総理に証人喚問などを求めていることについて、自民党の森山国会対策委員長は、「証人喚問はなじまない」と述べた上で、検察の捜査を待って対応を検討する考えを示した。

飯田)説明の場として証人喚問や予算委員会の参考人招致など、いろいろと問いただされています。

「桜を見る会」で安倍晋三首相、昭恵夫人と記念撮影する招かれた人たち=2019年4月13日午前、東京・新宿御苑 写真提供:産経新聞社

野党にとっては「安倍前総理を吊し上げにする」千載一遇のチャンス

須田)結果として、国会での真相究明というのは、ある意味で政治的なセレモニーになって来るのだろうと思います。「何が真実だったのか」を解明することが必要なのですが、今回の件に関して言えば、安倍前総理としては頭を下げざるを得ないわけですから、野党にとっては、「吊し上げ」をする千載一遇のチャンスなわけです。

飯田)そうですね。

衆院予算委員会・集中審議で、全日空ホテルで開かれた「桜を見る会」前夜祭の領収書発行状況の調査結果を答弁する安倍晋三首相=2020年2月17日午後、国会・衆院第1委員室 写真提供:産経新聞社

問題の本質は何か〜政治資金規正法や公職選挙法における法律の不備ではないか

須田)「それを逃さない」というところでしょうが、そこにこの問題の本質があるのではありません。一体何が問題だったのか……これは私の個人的な考えですけれども、やはり法律の不備というのはあります。政治資金規正法や公職選挙法、その辺りに、「今後こういう問題が起こらないように、どう穴を埋めて改善するのか」というところまで議論が含まれれば、意味があります。これは野党の人たちにも降りかかって来ることなのです。しかし、そこをやろうとしないではないですか。そうすると、これは完全に政治的セレモニーになってしまうのではないでしょうか。とは言っても、安倍前総理、本人の耳に入っていなかったにせよ、国会の場で虚偽の説明をしたことは事実なのだから、それを修正することは必要だと思います。

飯田)それをどこでやるのかということで、原則非公開の議院運営委員会の理事会でやるというアイデアが与党内から出ていますけれども、森山さんもそれは1つの考え方ではあると指摘をしているということです。

桜を見る会の前夜祭を巡り。公設秘書らが地検特捜に任意聴取されたことを受け記者団の取材に応じる安倍晋三前首相=2020年11月24日午後、国会内 写真提供:産経新聞社

関係者の人権を守るためにも非公開でやるべき

須田)説明をするに当たって、安倍さんの秘書や関係者、またはホテル側など、個人名を挙げる場合もあります。そうなったときに、公開で行うことが適切なのかどうか。そう考えると、真相が知りたいのであれば、非公開の場でやって詳らかにすることが重要なのではないかと、それもわからなくもないですね。

飯田)野党としては、テレビの入った生中継の場でやれば、広くいろいろな人に見てもらえる。また支持者にも見てもらえるということもありますからね。

須田)野党の思惑としては、真相究明よりも公開処刑がやりたいのです。しかし、公開の場となった場合、記録にも残りますから、証言の対象となった人たちの人権を相当配慮して行かなければなりません。本当に真相究明したいのであれば、非公開の場……非公開と言ったら非常に消極的に聞こえるのだけれども、そこでやって双方に納得のいくような形を取った方が私はいいのではないかと思います。

飯田)安倍さんご本人も、検察の聴取には応じるということです。まだ聴取していないようですけれども、それが終わらないと国会の方には来ないということですか?

須田)検察は、事実上の捜査終結宣言的なことを、非公式にメディアに対して言うはずですから、そこからではないのかなと思います。

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