スーパー「アキダイ」社長に訊く〜小売業におけるコロナ禍の2020年

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(12月22日放送)にジャーナリストの有本香が出演。電話ゲストにスーパー「アキダイ」の社長、秋葉弘道を招き、コロナ禍におけるこの1年のスーパーの変化について訊いた。

【新型コロナ】スーパー「アキダイ」で開店前に並ぶ客=2020年4月25日、東京都練馬区 写真提供:産経新聞社

小売業で振り返る、コロナ禍の2020年

新型コロナウイルスに振り回された2020年、私たちの生活を支える街のスーパーにはどんな変化があったのかを探る。

飯田)練馬区をはじめとし、4店舗を構えますスーパー「アキダイ」の秋葉社長に電話をおつなぎしています。秋葉さん、おはようございます!

秋葉)おはようございます。

飯田)増税の直後にもお話を伺いましたが、あのときと比べてどうですか?

秋葉)増税直後というのは、皆さんの価格への関心も高かったですよね。最近は、政府の政策によって、お店が左右されているというのが現状ですね。

飯田)それは営業時間などですか?

秋葉)営業時間というよりも、Go To Eatによって、皆さん、いままで巣ごもりだったのが外に出るようになって、お店の売上が減りました。そして今度はGo To Eatが中止されることによって、お店のほうがまた混み合ってと、左右されますね。

飯田)Go To Eatが始まったときは目に見えてお客さんの数が減りましたか?

秋葉)減りましたね。

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」

レジ袋の有料化によって現れた「エコバッグ万引き」と「カゴパク」

飯田)政策1つで、そこまで社長の経営にも影響が出るわけですね。スーパーに関係する政策というとレジ袋の有料化というのもありますね。あれはどうでしたか、影響はありましたか?

秋葉)レジ袋有料化によって、エコバッグ万引とか、流行語にノミネートされたカゴパクという現象が生まれました。カゴパクなどは、これまでには考えられないようなことが出て来ました。

飯田)カゴパクというのは、カゴごと商品を持って行ってしまうということですか?

秋葉)カゴごと持って行ってしまうというより、レジ袋を買いたくないために、会計後の商品をカゴのまま持ち帰ってしまうことがありましたね。そのほとんどの方が悪気なく、「今度持って来るから」という感じでした。

飯田)そうすると、お店としては会計してあるのかどうかが見分けづらくなってしまうというわけですね。スタジオには有本香さんもいらしています。

飲食店向け支援策「Go To イート」キャンペーンの対象店で、飲食を楽しむ人たち=2020年10月15日、東京都台東区 写真提供:時事通信社

コロナの影響で値段の安い野菜が高くなった

有本)今年はいろいろなご苦労があったと思いますが、入りにくくなった食材はあったのでしょうか?

秋葉)今年はすべてにおいてコロナの影響があったのですが、コロナによる巣ごもり需要で、キャベツが異常な値上がりを一時的にしましたね。これは記録的な値上がりでした。このように、誰でも使うようなオーソドックスなものの需要が高まりました。輸入物は、コロナによって物流の滞りがありましたので、値段が高くなったり、仕入れづらくなったりしました。全体的に、巣ごもりということもあって、食費にお金がかかるため、どちらかというと庶民的なもの、値段の安いものが少し高くなるという傾向がいまのところあると思います。

有本)安いものがよく売れたということですね。

飯田)ここのところ、ほうれん草などがとても安くなったなと思うのですが、どうですか? 飲食店が厳しくて、納入できなくなっているということは影響していますか?

秋葉)一部、商品によってはそういうものはあります。安いのは今年の場合、台風による農業被害がなかったこと、また秋がとても暖かくて生育がとても順調だったことがあります。ここ最近になって、気温がだいぶ下がって来たので、野菜のほうが年末価格になって上がって来ています。

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