教えて! 森永卓郎先生〜これから儲かる事業のジャンルは何ですか?

「垣花正 あなたとハッピー!」(1月13日放送)に経済アナリストの森永卓郎が出演。コロナ禍のいま、日本の、また世界の経済はどうなって行くのか。リスナーからの質問に森永卓郎が答える。

約30年ぶりに高水準となった日経平均株価の終値を示すボード=2020年12月29日午後、東京都中央区 写真提供:産経新聞社

バイデン政権になり、アメリカ経済はどうなるの?

「日本の経済については株価の下落、バブルの崩壊を森永さんは予測していますが、アメリカ経済はどうなるのでしょうか。トランプ政権が終わり、バイデンさんになってかなり厳しくなるのではないですか?」茨城県つくば市の自営業“ケイコ”さんからの質問。

4日、米大統領選で優勢となり、デラウェア州で演説する民主党のバイデン前副大統領(ロイター=共同)=2020年11月4日 写真提供:共同通信社

環境を配慮しての経済活動による影響〜トランプ景気失速の芽が出て来た

当面はバイデン政権に変わったということでいいと思いますが、共和党政権のときというのはばら撒きでした。それを民主党政権になって増税して取り戻す、ということをこれまで繰り返して来たのです。そこが心配だということと、バイデンさんはパリ協定に復帰すると言っています。環境を無視して経済活動をするのと、環境を配慮しながらするのとでは、当然スピードが違います。あとは長期金利がジワジワと上がり続けて1.1%くらいまで来ています。国債の金利はマーケットで決まります。短期金利は政策的に中央銀行が決めています。あまりに長期金利が高くなると短期金利を抑え込むことができません。そろそろトランプ景気が失速する芽が出て来たのではないでしょうか。

年度末日、日経平均の終値は19000円を割った=2020年3月31日午後、東京・日本橋兜町 写真提供:産経新聞社

銀行預金をどうしたらいいのか教えて!

「銀行預金をどうしたらいいのか教えてください。国債を買ったらいいのかしら? 株とか私面倒だし」江東区“ルンルンパール”さん。67歳主婦の方。

ずっと株式情報を見ていられる人はコロナバブルに乗って儲けることができます。須田慎一郎さんは日経平均3万円を超えると言っています。しかし、ボーッとしている人は株を買ってはいけません。そういう人はアメリカの国債金利はもう少し上がると思うので、アメリカの国債を買った方がいいです。

【新型コロナ・特別定額給付金申請開始区役所混雑】特別定額給付金のオンライン申請が始まり、マイナンバーカードの取得手続きなどで混雑する浪速区役所の証明発行窓口=2020年5月11日午後、大阪市浪速区 写真提供:産経新聞社

これから儲かる事業はどんなジャンルですか?

「これからの時代儲かる事業はどういうジャンルなのでしょうか? 最近飲食業、サービス業を営む経営者からは、従来の事業はコロナ禍で立ち行かない、いままでと同じ方法ではダメなので転業を検討しているという話をよく聞きます。森卓流のアドバイスをいただければ嬉しいです」と川崎市“なおくんのパパ”さんからです。

新型コロナウイルス感染拡大で影響受けた中小企業経営者が訪れた東京商工会議所の資金繰り相談会=2020年2月17日、東京都千代田区 写真提供:産経新聞社

これまでも経営者はトレンドに乗って失敗して来た〜淡々と真面目なビジネスをすること

『逆・タイムマシン経営論』という本があります。経営者がトレンドに乗って失敗して来た歴史を書いたものです。IT革命論というのが1990年代後半から2000年代初頭まで続きました。そのときは、「インターネットに載せれば何でも儲かる」と言われていました。Eコマースだけではなく、E物流、Eラーニング、そしてE人事というものまでありました。そのときに、外資系のコンサルティング会社がE人事をやるためのマニュアルを、企業に1000万円くらいで売っていたのです。いまはコロナ禍で、どこも苦しいです。しかし、だからと言って、奇をてらうのではなく、淡々と真面目なビジネスをすることが正しいと思います。『逆・タイムマシン経営論』でも触れられていますが、ロットが400万台なければ自動車メーカーは潰れると言われた時代に、ホンダはそれを無視して淡々といい車をつくり続け、そのあとに結果として400万台を超えました。そういうことなのだと思います。

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