中国、“海警法”成立へ……「尖閣海域で日本漁船が何をされるかわからない恐怖は高まる」

キャスターの辛坊治郎氏が1月22日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。20日に中国・北京で開幕した全国人民代表大会=全人代で、中国海警局の武器使用などに関する権限を定めた海警法草案の審議が行われていることについて、その意味合いを解説した。

習近平国家主席=2020年6月22日 写真提供:時事通信

海警局が人民解放軍と横並びに

中国の国会に当たるといわれる全人代。この常務委員会が20日北京で開幕した。会場警備を担う中国海警局の権限を定めた海警法が議題に含まれ、最終日22日にも可決の可能性がある。

辛坊)海警局とは何かというと、昔は日本でいうところの海上保安庁、アメリカでいうところのコーストガードに相当するものです。日本だと海上保安庁というのは国土交通省の傘下で自衛隊も政府の傘下ですが、中国では政府の傘下組織と軍の傘下組織とでは明らかに違います。ですので、もともと中国の海上保安庁にあたる海警というものは、政府傘下の海上保安庁的なものだったのが数年前に軍の傘下に組み入れられたものなのです。それはつまり、中国の人民解放軍と同じということです。横並びということですよね。

そちらの意味の方が大きいのですが、既に実質的に海警が武器を使ったということについてはそれほど驚きはありません。中国の国内法でも海警が武器を使えるようになる、ということを律法上でも明文化したという趣旨ですね。

飯田)そういうことになりますね。

沖縄県・尖閣諸島 手前から南小島、北小島、魚釣島 海上自衛隊の哨戒機「P-3C」 から=2011年10月13日 写真提供:産経新聞社

海警が発砲してきたとしてもおかしくない

辛坊)そうなると今後、海警だからといって軍艦とは違うのだから、というような目線で見ていると何かで発砲してくるような可能性はありますし、中国は尖閣海域は自国の海域だと主張しているので、そこに日本の漁船が入っていったときに何をされるかわからない、というような恐怖は高まるよね、というニュースなのです。

飯田)つい最近中国の王毅外相が日本に来ましたが、そこで、尖閣で操業している漁船について偽装漁船であり中国の主権を犯そうとしている、という言及がありました。大臣がそのような認識でいるということは、末端の海警が同じ認識をして発砲してきたとしてもおかしくないだろう、とは思ってしまいますよね。

辛坊)ひと昔前はむしろ中国や日本海で操業しているように見せかけている北朝鮮の工作船などに関して、日本側がそのような発言をすることはありましたが、日本漁船に向かってそれを言うか、という。それも含めて仕返しみたいな感じもしますよね。

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