「本人と取り巻きだけが『森さんじゃないと』と思ってたのでは」 会長後任人事で試される日本流組織論を辛坊治郎が斬る

森喜朗会長の後任人事の背景について、辛坊治郎氏が日本ならではの『組織論』を解説

記事まとめ

  • 森喜朗会長の後任人事が注目されており、ネットでも大喜利状態になっている
  • 辛坊治郎氏は「実は誰がやっても同じだったのかもしれない」ことが焦点と指摘した
  • 辛坊治郎氏自身も、「この番組は俺じゃなくても何とかなる」と考えて降板したという

「本人と取り巻きだけが『森さんじゃないと』と思ってたのでは」 会長後任人事で試される日本流組織論を辛坊治郎が斬る

キャスターの辛坊治郎氏が2月16日、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」に出演。その行方が注目される東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の後任人事の背景にある、日本ならではの“組織論”について持論を述べた。

IOCのトーマス・バッハ会長との電話会談を受けて記者会見に臨む五輪組織委の森喜朗会長=2020年3月24日、東京都中央区 写真提供:産経新聞社

垣花)辛坊治郎さん、この組織委員会の会長人事を巡ってはネットでも大喜利状態になっていますよね。

辛坊)基本的に日本全国の組織が本当にその人じゃなきゃいけないのかということを考えるきっかけにはなると思うんです。だけどそれを考えたときに、何人のトップが残るかという話ですよね。

垣花)たしかに。

辛坊)今回本当に森さんでなかったらだめだったのか。そうだとするならば、そんなに簡単に後任を決めてもいい話ではないのですが、実は森さんじゃないといけないと思っていたのは森さん及び本人の取り巻きだけで、実は誰がやっても同じだったのかもしれないと。そこなんですよ、焦点は。

これは、今回の組織委員会だけの問題じゃなくて、日本によくあるじゃないですか、そういう組織。「本当にそのおっさん、いる?」みたいな。

垣花)でも、「あの人がいるからこそ顔が利くらしいよ」というような、都市伝説のような雰囲気があるじゃないですか。

辛坊)そうそう。だからね、何か起きたときに責任を押し付ける相手がいるのと、自分はこう思うのだけれども、自分が言ったことでは聞いてくれないから、「いや、僕が言っているんじゃなくてね、これは〇〇さんの意向なんですよ」って、本当に〇〇さんの意向かどうかはわからないのだけれど、そう言うことによって組織が回るということはあるのです。が、実に日本流だなと思います。

だから私はこのあいだから提唱しているのですが、山下さんって、たぶんすごくいい人そうなので、組織としては使いやすいという、そういう思いがあるんじゃないかと思いますよ。基本的に「良きに計らえ」だけで責任だけ取ってくれる人が下にとってはいちばんいいわけです。下の自治同部隊にとっては面倒くさいことは言わないけれど、何かトラブルや問題が起きたときに「いやいや、これはトップが決めたことですから」の一言で済む相手なのかどうなのかという。それで言うと、それで本当にその人物じゃないとできないのかどうなのかということを、今回、日本全国が試す試金石です。

垣花)壮大な実験ですね。

辛坊)これね、人事じゃないのよ。今回(春に太平洋横断に出るために)関西で大きな番組をいくつか辞めているわけです。そうすると、よくあるじゃないですか。テレビ番組でも、「この人がいるから番組が成立している」というのが都市伝説のようにあるでしょう。私が今回辞めたのは、「別にこの番組は俺じゃなくても何とかなる」という私なりの思いがあるわけです。だから、もう後輩、誰でもいいとまでは言わないけれども、「適任者は俺じゃなくたっていくらでもいるだろう」と。

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