「ノーパンしゃぶしゃぶ事件」以降“5000円以上の会食”は割り勘〜総務省接待問題

ニッポン放送「新行市佳のOK! Cozy up!」(2月24日放送)に数量政策学者で内閣官房参与の高橋洋一が出演。総務省幹部が放送事業会社「東北新社」から接待を受けた問題について解説した。

総務省統計局 外観=2019年1月17日午後、東京都新宿区 写真提供:産経新聞社

放送事業会社による接待問題、総務省の職員11人を処分へ

菅総理の長男が勤める放送事業会社「東北新社」による接待問題で、総務省は職員11人に対し倫理規程に違反する接待を受けていたとして、2月24日にも処分を行った上で、再発防止策を明らかにするとしている。

新行)総務省の幹部4人が、菅総理の長男が勤める放送事業会社「東北新社」から接待を受けていた問題。総務省の調査で、接待を受けていたのは13人、そのうち国家公務員倫理規程に違反していたと判断された11人について、24日にも処分が行われるとのことです。

記者団の取材に応じる菅義偉首相=2021年2月3日午後、首相官邸 写真提供:産経新聞社

「ノーパンしゃぶしゃぶ事件」以降、5000円以上の会食は割り勘に

高橋)菅さんの長男だというところに焦点を当てる人が多いけれど、放送事業者は、情報が欲しいので総務省に来ます。1998年に「ノーパンしゃぶしゃぶ事件」などと言われた大蔵省の接待汚職事件がありました。大蔵省のなかでも金融関係の人が接待を受けて、検査日程などを洩らして112人が処分を受けたのですよ。そのうち何人かが逮捕された。どういう罪かというと贈収賄です。贈収賄というのは、当時の相場で100万円以上です。

新行)100万円以上。

高橋)100万円以上の接待を受けると贈収賄になり、それ以下の人はならないという話だったのですけれど、その事件以降、公務員が接待を受けたらダメだということでつくったのが、倫理法なのです。これが大蔵省スキャンダルのあとにすぐにできた。公務員のざっくりとした感覚で言うと、「5000円以上の接待を受けてはいけない」と。それ以上の金額の会食はどうするのかというと、それは割り勘で自腹です。割り勘にすれば、利益を受けていないからということで、大丈夫なのです。5000円以上の会食のときには割り勘で出して、そのあとに、その内容を役所に報告するという仕組みなのです。

【政治 菅首相ぶら下がり】記者の囲み取材に応じる前、マスクを外す菅義偉首相=2020年11月21日午後、首相官邸 写真提供:産経新聞社

今回の金額では贈収賄にはならない〜「自腹を切らなかった」というケチな話

高橋)そのように、役人であれば誰でも知っているようなルールがあるにも関わらず、この人たちはおごってもらってしまったということが問題なのです。100万円以上だと贈収賄になり、接待した方も捕まります。それ以下であれば、それは商業ベースの話になるので捕まらない。ただ公務員の方は「5000円以上であれば自腹で払え」という話です。今回は5000円以上で、高額な人で7万円でしょう。この人に対して、贈収賄ではないかという議論をすると言うけれど、7万円では普通はならないと思います。これは自腹を切らなかったという、非常にせこい話です。自腹を切ればよかったのです。それが嫌ならば会わなければいいだけの話です。二十数年前の大蔵省の金融スキャンダルを知っている人が見れば、「なぜ自腹で払わなかったのか」ということです。

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