波乱の東京都議会、最終日も応酬 19年度予算は成立

波乱の東京都議会、最終日も応酬 19年度予算は成立

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 東京都議会は3月28日に閉会日を迎え、過去最大となる7兆円を超える東京都の2019年度予算案が可決・成立しました。

 およそ1カ月にわたって開かれてきた「平成最後の都議会」は、波乱の展開が続きました。都議会初日の2月20日には、築地市場跡地の予算を巡る小池知事の方針について会派の対立が深まったことから本会議開始が11時間も遅れ、21日午前0時すぎに審議が始まり、小池知事の所信表明は未明に行われる異例の事態となりました。

 また、3月14日の委員会では、今度は議会運営を巡って対立が激化し、議員が委員長に詰め寄り紛糾するという、都議会ではあまり見られない光景となりました。

 さらに27日も議会運営について、各会派幹部が協議をする中、共産党の白石都議と予算特別委員会の石川委員長(都民ファーストの会)の間などで激しい応酬が繰り広げられ、一時は最終日・28日の本会議の開会が危ぶまれました。しかし、4時間以上の協議を経て、委員長が議会の正常化に向けた考え方を示すことで着地点を見いだしました。

 混乱に次ぐ混乱があったものの、なんとか本会議は開かれました。ところが、議会最終日となったこの日も、議場では「誠に遺憾ながら、一部会派が本予算案の重要性を全く理解せずに反対するとは、都民生活、ラグビーW杯、東京五輪のために必要な全ての取り組みを否定するという、無責任極まりない意思の表明にほかならない」(都民ファーストの会・内山真吾都議)、「平成最後の都議会が知事の間違いさえたださず、議会内の調整すら放棄する一部会派の横暴によって台無しにされた。都民ファーストには程遠い、無秩序な議会になってしまった。都議会、都政の汚点そのものだ」(自民党・小宮安里都議)などと演説し、再び、小池知事を支持する会派とそうでない会派がぶつかり合い、溝の深さが浮き彫りとなりました。

 2019年度予算案は、最大会派の都民ファーストの会や公明党などの賛成多数で可決・成立しました。一方で、自民党と共産党は2年連続で反対に回りました。本会議終了後、小池知事は「都民目線で、都民ファーストの施策になっている。予算が成立し、しっかりと執行していきたいと思っている」と述べました。

 新年度予算案は可決・成立しましたが、築地の再開発などを巡って各会派の主張が食い違っているため、都議会には今も火種が残っています。小池知事が議会に対してどう説明していくのか、また、最大会派である都民ファーストの会の議会運営の手腕が問われています。