【政界新時代】自民・福田達夫衆院議員「5年後に責任負う仲間増やしたい」

【政界新時代】自民・福田達夫衆院議員「5年後に責任負う仲間増やしたい」

インタビューに答える福田達夫衆院議員=15日、東京・永田町の衆院第1議員会館(酒巻俊介撮影)

 小沢一郎さんが出てきて細川護煕政権ができたときに、本当に興奮したんですよ。「これで昭和が終わる。僕らは新しいものを作っていいんだ」と。でも、20年たっても基本構造が変わらず、驚いたというか、悲しかった。僕らは「区切りを付ける世代」になると思います。

 そろそろ時間切れです。日本の生産年齢人口が減り、アジアは成長し、中国は巨大で、米国は将来どうなるか分からない。5年以内に、今後の日本の大きな方向性を作らないといけない。自民党の「2020年以降の経済社会構想会議」は、5年後以降に責任を負うために勉強する仲間を増やしたいと思い、立ち上げました。

 世界を相手に稼ぎ、日本人の半分以上が高齢者となっても幸せに暮らせる社会構造や技術を作ることが当たり前という方向に転換しないといけない。ばらまきをする時間と余裕はなく、今は稼いで、将来へ投資することを考えないと。

 党の農林・食料戦略調査会農産物輸出促進対策委員長と地方創生実行統合本部事務局長をしています。委員会では、農産品を「いかに売るか」に特化した議論をしています。

 輸出する理由は日本では高く売れないからです。例えばアジアは経済成長していて、同じ高級ブドウでも日本では売れないような高い値段で売れる。デフレの日本にインフレのアジア経済を持ってくるために農産品を使うというふうに、輸出目的を完全に転換しようと考えています。

 政府は令和元年に農林水産物・食品の輸出額「1兆円」を目標にしています。しかし、輸出額は売上高です。利益が出て農業従事者がもうかる再生産可能な形にしないとダメです。利益率が下がっているというデータがあるとも聞くので、きっちり見極めます。

 地方の関係では、今後も社会保障・行政サービスを維持できる体力があるのか、都市と地方の差をどう構造的に解決するかという議論がされていません。質の高いサービスを安く提供できる人はいます。例えば山間地の見守りをベンチャー企業が取り組んでくれるなら、予算を2桁も節約できて質もよくなる。

 地方では、そうしたことに気付いた首長が出てきた。実は橋下徹・元大阪市長にすごく期待しました。永田町に出てこないまま「大阪で(日本の)人口の半分を食わせてやる」と言ってくれれば、政治の重心が西に大きく移ったでしょう。私にとっては、小沢さんに期待した20代と、橋下さんに期待した40代でしたね。

 安倍晋三政権を本当に評価するのは外交・安全保障です。外交で守ってもらえる壁が分厚くなったし、戦略的です。安倍政権は安全保障法制で、米国と一緒に西太平洋を守るという宣言をした。東南アジアは日本についた。なぜ野党が評価しないのかよく分からないんだよなぁ。首相は十分に仕事をし、歴史に残ると思う。ただ、内政では遅れた宿題をやっているようなもので急でもあった。次の首相は大変ですね。

 祖父、父に続いて首相に? 政治家になろうとすら思っていなかった人間ですよ。今のところ、首相になりたいと思っていない。小泉進次郎さんが首相になるのは10年後ぐらいだと思います。「ポスト安倍」ではなく大事に育ててもよいのではないでしょうか。(沢田大典)

 ふくだ・たつお 昭和42年、東京都生まれ。慶大法学部卒。三菱商事などを経て父・福田康夫元首相の秘書となり、首相秘書官も務めた。平成24年衆院選で群馬4区から出馬し、初当選。細田派(清和政策研究会)所属で現在3期目。防衛政務官などを歴任し、現在は党国防部会長代理、地方創生実行統合本部事務局長など。祖父は福田赳夫元首相。

関連記事(外部サイト)