F35A墜落原因は「空間識失調」と防衛相 機体異常の可能性「極めて低い」 近く飛行再開へ

 岩屋毅防衛相は10日、航空自衛隊三沢基地(青森県)の最新鋭ステルス戦闘機F35Aが墜落した事故について、死亡した操縦士が機体の高度や姿勢を把握できなくなる「空間識失調」に陥った可能性が高いとする調査結果を明らかにした。「機体に異常が発生した可能性は極めて低い」とも述べた。防衛省は操縦士への教育訓練や機体の点検を徹底した上で、見合わせていた同型12機の飛行を近く再開する方針だ。

 岩屋氏は防衛省で記者団に「空間識失調に陥らない訓練を徹底し、機体の特別点検も行う。なおかつ地元に丁寧に説明し、理解をいただく作業を終えて飛行再開の判断をしたい」と強調した。F35Aの配備計画については「現時点で見直す考えはない」と語った。

 空自によると、飛来した米軍機との距離をとるため、操縦士は4月9日午後、地上管制からの指示で降下を始め、さらに指示で左に旋回し降下を続け、約15秒後に三沢基地の東約135キロの太平洋上でレーダーから機影が消えた。

 操縦士が左旋回を始めた直後に「はい、訓練中止」と落ち着いた声で話し、ほぼ最大推力の速度で降下していることなどから、空自は、機体の異常や操縦士が意識を喪失した可能性は極めて低く、操縦士が平衡感覚を失う空間識失調となったと判断している。

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